ママ大好きは3歳まで
――自らの生を喜び、
「感謝の心」をはぐくむ心得7

ソニー創業者の井深大氏も絶賛した『赤ちゃん教育――頭のいい子は歩くまでに決まる』。1983年刊は、アマゾンマーケットプレイスで、28,800円のプレミア価格がついた。
「0歳からの伝説の育児バイブル」としてリニューアルした『赤ちゃん教育』は、子育てジャンルのベストセラーになり、第6刷が決定。海外からも次々翻訳オファーが届いているという。
そして、いよいよ「ほかの本を読む前に、この一冊だけかならず読んでください」と、カヨ子ばあちゃんが熱く語る、注目の新刊『0歳からみるみる賢くなる55の心得』がリリース。
発売早々、Amazon.co.jpの単行本「総合ランキング1位」を記録。
11月29日の「読売新聞」と、12月7日の「日経新聞」に掲載され大反響となり、第3刷が決定。本連載も、累計60万ＰＶ（ページビュー：サイトの閲覧数）を突破した。
累計34万部突破の「カヨ子ばあちゃん」シリーズ。その中でも、ベストセラーとなった『カヨ子ばあちゃん73の言葉』、『カヨ子ばあちゃんの男の子の育て方』、『カヨ子ばあちゃんのうちの子さえ賢ければいいんです。』の3部作がギュッと1冊に凝縮された本というから、「スーパーＢＥＳＴ版」「ベスト・メッセージ集」と言っても過言ではない。
83歳「脳科学おばあちゃん」の熱いメッセージをお届けする。

“小さな初恋”を
親がうまく認めてあげよう

 幼稚園の年少組に入ると、子どもによっては過酷な躾（しつけ）で修正されます。

 自分のパンツを濡らして、友達の替えパンツを借り、重い濡れたパンツを持って帰ってきたりします。

 水筒を飲まずに持ち帰ったかと思えば、ある日は空っぽの水筒を持って帰ってきます。
「また、誰かに飲まれたんでしょ？」
 というママの質問は、意外と子どもの心にグサリと刺さったりします。

 幼稚園では、してはいけないこと、しなくてはならないことなど、厳しい規律ばかりで、泣きたくなります。

 友達には「動きが遅い」と言われるし、だいたいどれもが、いままで家でママに大目に見られて、パスしてきたことばかりです。あげくのはてに、

「お家（うち）ではいいのに、なんで幼稚園では怒られるの？ 全部、ママがいけないんだ！」

 と、ママ批判が始まります。

 このころ異性の友達に特別な気持ちを抱き、家に帰って特定の相手を懸命にほめるのは、たいてい男の子です。

 この小さな初恋を親がうまく認めてあげると、微笑ましいほど聞き分けがよくなります。

 しかし、幼稚園になじめず、毎日を沈黙で耐える子は、先生から、
「自閉症ぎみではないか？」
 などという濡れ衣を着せられかねません。

 この時期の内向的で消極的な行動は、ちょっとしたきっかけ（仲のいい友達ができるなど）で、以前の子どもらしい明るさと積極さを取り戻しますから、あまり心配しないでください。

 3歳くらいの幼児は、年齢が近い子、特に年下の子を容認できません。赤ちゃんでさえ、競争相手になります。

 本来、そういう子こそ、早くから集団生活の中に入ってもまれるべきですが、こういう子は、なにからなにまでママの手を借りないと完結できない“ママっ子”です。

 子どもが社会に目覚めようとしても、ママへの頼り方が依然激しい場合は、ママ自身が反省する必要があるでしょう。