誰にでも実践できる
ホテルでの満足感を上げるコツとは?

 宿泊したホテルに満足できるかどうかは、正直なところ、行き先やタイミングによって変わります。前述した「ロビーのにぎわい」についても、「温かみがある」と感じる人がいれば「混んでいて不快」と感じる人がいるかもしれません。

 一方で、満足感を高めるために、個人レベルですぐにできることもあります。

 それは、ホテルとの「接点」を増やすことです。

 本調査では、過去のデータから一貫して「ホテルとの接点が多いほど満足度が高まりやすい」ことがわかっています。接点とは、たとえばスタッフとの会話のほか、ホテルの施設を使う、料理を食べる、各種サービスを使うといったことを含みます。前述したロビーのパンフレットも、ホテルとの接点によって満足度が高まった好例といえるでしょう。

 また、出張などで使うことが多い「9000円未満」のホテルでは、無料の朝食サービスを行っているホテルが多くあります。接点と満足度の関係性を踏まえると、このようなサービスを積極的に利用することが大切といえるのです。

 とくにこの部門では、朝食バイキングに力を入れているホテルもあります。「朝食」の満足度で部門1位となっているホテル法華クラブ(総合では2位)などがその例といえるでしょう。スーパーホテルの総合満足度が高い背景にも、枕やアメニティが選べるという細かな接点がたくさんあることが要因の1つといえるかもしれません。

 ビジネスユーズの場合はとくに「出張で泊まるだけだから」「朝食はなくてもいい」と考える人がいることでしょう。

 しかし、宿泊先が決まったら、ホテルのウェブサイトでサービスや施設内の情報を見てみてください。「朝食が美味しそうだな」「このサービスいいかもしれない」といった期待感をちょっと持つだけで、何気なく、味気ない出張の1日が、楽しい経験となる可能性は大きくなるはずです。

【調査概要】
J.D. パワー アジア・パシフィック
「2015年日本ホテル宿泊客満足度調査」

当調査は、日本全国のホテルグループ・チェーン139ブランドを対象に、宿泊者のホテルでの経験やサービスに対する満足度を調べるもので、全国の18歳以上の男女を対象にしている。10回目となる今年の調査は、直近1年間に宿泊したホテルについて2015年8月にインターネット調査にて実施し、2万6164人から回答を得た。

当調査では、ホテルの提示する正規宿泊料金や客室面積をもとに「1泊3万5000円以上」「1泊1万5000円~3万5000円未満」「1泊9000円~1万5000円未満」「1泊9000円未満」の4つの部門に分け、それぞれにおける宿泊客満足度を測定している。その内容は次の通り。

1泊3万5000円以上部門:正規料金の最多価格帯3万5000円以上
1泊1万5000円~3万5000円未満部門:正規料金の最多価格帯1万5000円以上3万5000円未満
1泊9000円~1万5000円未満部門:正規料金の最多価格帯9000円以上1万5000円未満
もしくは最多価格帯が9000円未満かつ最多客室面積が15平方メートル以上
1泊9000円未満部門 : 正規料金の最多価格帯9,000円未満かつ最多客室面積が15平方メートル未満