多くの企業がホームページを開設しているなか、アクセスがなく「効果がない」と悩む経営者も多い。 店舗をオープンしても宣伝しなければ客は集まらないのと同様、ホームページにも集客の仕掛けが必要だ。その手段として インターネット広告があるが、なかでも低いコストから始められ、ユーザーにダイレクトにアプローチできるのがYahoo! JAPANの「Yahoo!リスティング広告」だ。

「Yahoo!リスティング広告」は、Yahoo! JAPANが提供する検索連動型広告「スポンサードサーチR」、興味関心連動型広告「インタレストマッチR」の二つのサービスの総称。

日本で最も利用されているポータルサイト、Yahoo! JAPANの検索結果画面や「Yahoo!ニュース」「Yahoo!知恵袋」など人気コンテンツをはじめ、Yahoo!リスティング広告と提携する国内主要サイトに広告を掲載できることが大きな特長(※1)。

※1 キーワード・広告・ウェブサイトに対しては所定の審査が行われ、その結果によっては特定のパートナーサイトに広告が掲載されない場合もあります。

見込み顧客と広告主を結ぶ
「スポンサードサーチ」

 スポンサードサーチは、インターネットで検索されたキーワードと関連性の高い広告を、検索結果画面に表示する広告サービス。たとえば、ユーザーが「自動車保険」と検索すると、保険会社や販売代理店の広告がテキストで表示される。この広告をクリックすると、広告主のホームページに誘導される。

 もともとニーズを持った見込み客のため、検索結果の目にとまりやすい部分に表示されることでダイレクトに自社のサイトに呼び込めるのが大きな利点。さらに、製品やサービスへの申し込みや購入など、顧客獲得へつながる可能性も高い。

 料金体系はクリック課金制。ユーザーがクリックして広告主のホームページを訪れたときだけ課金される。広告が表示されただけでは料金は発生せず、1クリックの料金の上限金額も決められ、ムダな費用を抑えられる。1日に使う目安の金額や掲載期間なども決められるので、予算に合わせた運用が可能だ。

 自社の広告の表示数やクリック数、申し込みや購入に至った数などを計測でき、それらを確認しながら調整できるのも利点の一つ。限られた予算を効果的に使うことが求められる昨今、扱いやすい仕組みといえる。

 問屋街で知られる東京・合羽橋で飲食店向けの調理器具を販売する藤田道具は、ホームページに力を入れるも、検索結果画面の上位に表示されず、1日のアクセス数は20件程度であった。スポンサードサーチを導入し、Yahoo! JAPANの検索結果画面の上位に掲載されたことで、アクセス数が1日500件以上に増加。

 自治体や学校などが主催する祭事用・イベント用の綿菓子機やかき氷機、臼・きねなどの注文が殺到するようになった。問い合わせも北海道から沖縄まで日本全国に及び、スポンサードサーチによって、客層・商圏の拡大にも成功したのだ。