今回、P&Gは3年連続のトップとなりましたが、なぜ社員から「働きやすい企業」として高い評価を受けているのでしょうか。同社に対するクチコミを見てみましょう。

「世界のトップ企業はどういう環境なのかというのを実践している会社」(男性、元社員)

「個人個人がリーダーシップを発揮しろという、トップからの明確なメッセージがある。非常にモラルの高い社員が多い」(女性、元社員)

 一流の社員が揃い、その社員たちが最高のパフォーマンスを発揮し、成長できる環境が整っているのが、P&Gだということが伝わってくるコメントです。

 そして1位と僅差で2位になったのがマッキンゼー・アンド・カンパニーで、2年連続2位だったグーグルを抑えてランクインしました。同社の社員から寄せられたクチコミを見ると、こんな理由が見えてきました。

「非常に素晴らしい組織体制、企業文化。グローバル企業がクライアントに多数いるので、風通しがよく、また平等が徹底されている」(男性、現役社員)

「自身のキャリアを自身で作っていく心構えを持つメンバーが、お互い協力・切磋琢磨しながら、顧客サービスを行う。また、ビジネスマンとしてのスキルを磨いていく」(男性、元社員)

 具体的な会社評価の項目を見ていくと、「社員の士気」ではP&Gをも上回る4.33という非常に高い評価を受けています。社員のやる気を引き出すような組織体制、企業文化ができているので、仕事とプライベートのメリハリが生まれ、やる気を持った社員のスキルはますます伸びるという好循環が生まれているようです。

 3位になったのは、今回マッキンゼーに2位の座を譲る形となったグーグル。同社は評価項目「チームワーク」で4.56の高評価を得て、同ランキングで1位となっています。また、「社員の士気」でも4.22という高い評価を得ました。では社員たちはどのように自社を評価しているのでしょうか。クチコミを見てみましょう。

「各職種の担当領域は明確に定義されているが、その範囲内での自由度は極めて高い。また、成果を祝う文化やイベントなどが多数用意されている。社員の企画による勉強会なども多数用意されている。組織的にはやはり本社意向が強く、グローバルの目線で事業が最適化されがちである」(男性、現役社員)

「自由で結果重視。本社の上司や世界中の同じ業務をしている人々とも交流がある。社内もエンターテインメントに溢れていて、仕事は厳しいが楽しく仕事ができる環境である。社員も才能に溢れており、枠にとらわれない自由な発想で、仕事が進むのが面白かった(女性、元社員)

 これらのコメントからも読み取れるように、「自由」「楽しい」というのがグーグルの職場環境を示す言葉のようです。ただしその反面、厳しく結果を求められる環境であることも違いありません。

「働きがいのある企業」を見てみると、やる気のある社員の努力をきちんと評価してくれたり、それを伸ばしてくれる環境のある企業が、ランキング上位に選ばれているように思われます。表層的に待遇を良くしたり、休みを取りやすい環境にするのではなく、社員がますますやる気をもって仕事に取り組める環境をつくりつつ、待遇改善などを合わせなければ、企業も成長できる「真の働きがいのある企業」には選ばれないのではないでしょうか。

(ダイヤモンド・オンライン編集部 林恭子)

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