2016年はまだ始まってから2週間少々なのに、ビックリ仰天の話題が次々と飛び込んできますね。「ええ!?」と自分で自分の頬をつねりたくなるほどですが、先週、世間の皆様を悪い意味で騒然とさせたのはベッキーさんの不倫騒動でしょう。
もともと好感度ランキングで常に上位に入っているベッキーさんの裏の顔がまさに「悪女」だったのだから、裏切られた感はあまりにも強く、清廉潔白なイメージが180度、ひっくり返るのも当然といえば当然です。例えば、離婚を「卒論」と称して「略奪愛」を正当化し、妻と別れるように促すのが“本当の姿”だとしたら、あらゆる方面から総スカンを食らうのも仕方がないでしょう。
例えば、LINEのやり取りやホテルでのツーショット写真が雑誌に生々しく掲載されており、事実はたった1つなのですが、とはいえ「誰目線」でこれらの事実を見るのかで、その印象はまるっきり変わってくるでしょう。例えば……。
・妻→「結婚から6ヵ月で離婚を切り出されるなんてかわいそう」
・彼女(ベッキーさん)→「相手が既婚だと分かった時点で別れるべき!」
・夫(「ゲスの極み乙女。」の川谷さん)→「わざわざ論じるまでもない」
ところで週刊誌のスッパ抜きから1週間超。すでに妻目線、彼女目線での話は論じ尽くされた感がありますが、夫目線はどうでしょうか?ほとんど見当たらないのですが、それもそのはず。結婚しているのに手当たり次第に女を口説きまわるような輩なんて、わざわざ論じるに値しない。完全なる極悪人なのだから情状酌量の余地はなく、彼の気持ちを考える必要はない。だから「救いようのないゲスですね。はい、終了」とバッサリ切って捨てられるのですが、他人事のように目を背けても本当に良いのでしょうか?
「妻よりもっと良い子が見つかったから離婚したい」
結婚4ヵ月で相談にきた男性
「もっと良い子がいるのでは?」
そんなふうに結婚した後も「結婚相手探し」を続けてしまうという珍事を私は何度も目にしてきたのですが、SNSの浸透、婚活の盛り上がり、そして人脈の可視化……妻より魅力的な女性が目の前に現れる確率は飛躍的に上昇しているのだから、他人事で済ませるのは危険です。ベッキーさんの悲劇を「芸能人だから」で片付けるのは早計でしょう。もちろん、川谷さんを擁護したり、不倫を容認するつもりはありません。ただ、私たち一般人だって同じような悲劇に巻き込まれる可能性は十分にあるのだから、川谷さんを反面教師にした方が懸命です。