安くはないスクールやマスコミ塾
通うメリットはどれくらいある?

 もっともこれに関しては、最近では大学主催のエクテンション(課外)講座も充実しており、費用も約半年で2万円台からというものもある。やはり特別なスクールや塾に通わなければ、アナウンサーにはなれないものなのだろうか。

「必ずしもそういうわけではありません。実際、スクールに通わなくても、局アナや、フリーアナが集まる事務所*1に採用される人もいます」

 では、高い費用をかけてアナウンススクールに通う理由は何か。在阪準キー局アナ(30)の一人は次のように語る。

「メリットは、採用試験やオーディション情報が得られる、アナウンサー志望者の受験仲間ができ、情報交換したり、互いに切磋琢磨したりできるという点です」

 多くの志望者が通うということは、それなりの意味はあるのだろう。ただし当然のことながら、アナウンススクールに通いさえすれば誰でもアナになれるというわけではない。東京・大阪にあるいくつかのスクールに話を聞くと、おおむね、「アナウンスの技術は教えられる。しかしアナウンサーになるための熱意までは教えられない」という回答に集約された。

「アナは専門職。フリーでも成り立ちます。ただし局アナになるには、受験生本人が折れない心を持って、めげずに何社も受験しなければ採用の機会には恵まれません。最後は、本人のやる気にかかっています」(サン放送アカデミー)

◆参考1:アナウンススクールやマスコミ塾、大学の講座の費用例 

*費用例は2016年2月時点。各社・各大学への取材、HP等の資料から筆者作成(以下同)
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*1:アナウンサー、キャスター、リポーターといった放送メディアで活動するタレントのマネージメントを行う事務所、いわゆる「プロダクション」のこと。セント・フォースが有名。