日系メーカー高評価へのカギは、
「強みを活かしつつ、米国ユーザーのニーズに応えること」

 米国初期品質調査では、ブランド別、モデル別の初期品質のみならず、生産工場ごとの不具合指摘件数を算出しています。今年の調査結果では、レクサスES並びにレクサスRXを製造するトヨタ九州第2ラインと、レクサスESを製造するトヨタ自動車のジョージタウン3工場(米国ケンタッキー州)が、不具合の最も少ないモデルを生産して同率で世界1位となりました。なお、この算出を行う際の不具合指摘件数には設計不具合は含まれず、製造不具合のみに基づいています。トヨタ九州工場第2ラインは2000年、2001年及び2011年にも世界第1位となっており、5年ぶりに返り咲きました。

 北米ではトップ10のうち6工場が、アジア太平洋地域では7工場がレクサスもしくはトヨタ車を生産する工場で占められました。トヨタは欠陥や故障のない自動車を生産するという大きな強みを持っています。しかし、その一方で、近年、起亜ソウルを生産している韓国の光州第1工場も初期品質の高い車を生産しており、昨年はアジア太平洋地域で1位、今年は3位という結果となっています。

 初期品質という面では、現在、車載マルチメディア(ACEN)の領域で使いやすい設計となっていること、及び製造不具合である欠陥や故障が少ないことというのが、重要なポイントとなっています。トヨタは欠陥や故障が少ない車を製造するという点では非常に大きな優位性を持っているので、次は設計面で強みを築くことが必要だと考えられます。

【調査概要】
J.D. パワー
「2016年米国自動車初期品質調査」
当調査は、2016年型車を購入もしくはリース契約した8万人以上の対象者に、購入(またはリース)後 90 日を経てから調査した回答を基にしている。本調査は、8カテゴリーに分けられる233の質問から構成され、自動車メーカーに不具合の特定を促し、車の改善に役立つ情報を提供することを目的としている。本調査は、2016年2月から5月にかけて実施された。