21人中6人が受講を決めた
デコレーションヘッドフォンの投稿
2010年10月にはクオンから、「コミュニティに蓄積されたデータを分析しませんか」と提案を受けました。コミュニティには、投稿数や「拍手」数、セッション(訪問)数などユーザーのさまざまなデータが溜まっています。それをマイニングしてみたのです。すると、「未受講者は他者の発言を見ることで新規受講への意欲が高まる」「受講経験者は他者とのコミュニケーションによって、再受講への意向が高まる」ということがわかりました。このことは、データを分析する前から予想していたことでもあります。でも、数値化されることで予算が組みやすくなるというメリットがありました。
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また、具体的に受講申込につながる発言を抽出することもでき、それは非常に興味深いものでした。例えば、「娘のダンス仲間のDJやってる女の子からヘッドフォンデコレーションの依頼がありました。大変だったけど楽しくデコレーション出来ましたよ!」という40代女性みぃさんの投稿。今流行のBeatsの赤いヘッドフォンが、赤のクリスタルでキラキラになっていて、とてもおしゃれです。この投稿に「拍手」した人は21人で、そのなかから新規受講・再受講につながった人は6人もいました。文字量こそ少ない投稿ですが、これを見ることで、作品をつくる楽しさ、それを相手に手渡した時の喜び、娘やその友達との間に生まれたコミュニケーションまで、読み手に伝わったのだと思います。
「クリスタルデコレーション2級の合格通知書が届いた」という投稿も全体の拍手数が18で、新規受講・再受講に結びついた数が5とコンバージョン率が高いものでした。実は、2級の資格は世界標準資格ではなく、合格通知書も当社のエグゼクティブ講師の審査によって授与されるので、これまではそこまで価値があるものではないと考えていました。でも、もらった人はほぼみなさん、コミュニティにそのことを投稿するんです。すごく喜ばれているんですね。もともと、通信講座というのは一人で続けられるかどうかが不安で、一歩を踏み出せない人が多いサービスです。でも、こうした修了証明の喜びの声や、そこに集まるお祝いの声、励ましの声を見ることで、受講を迷っている方も背中を押されるのだと思います。
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