コミュニティを導入できるのは、誠実な企業だけ
これらの、他者に対して影響力のある、インフルエンサーとなる声は、ウェブ広告のランディングページにも活用しています。既存のランディングページと、先ほどのヘッドフォンの投稿を使ったランディングページでABテストをおこなったところ、ヘッドフォンの方のページのコンバージョンが1.6倍にアップするということがわかりました。投稿のおかげで6名の方が申し込んでくれただけでなく、ランディングページのコンバージョンも1.6倍にしてくれるとは、みぃさんは、もう受講料をお返ししたいくらいの貢献をしてくださっています(笑)。まさに、最強のお客様を味方にすると、こんなに反応が表れるということの事例になったと考えています。
コミュニティ全体の売上貢献でいうと、通常資料請求者の受講申込確率は8.0%です。それに対して、コミュニティユーザーの資料請求者の受講申込確率は30.8%まで上がります。コミュニティ登録者の成約率としては、3.85倍になる。コミュニティ開始から3年後には、狙った規模の成果が出て、投資を回収できるようになりました。2016年現在では数値として十分に売上成果が出ているので、コミュニティ用に予算を組んでいます。
たしかに1年目は赤字だったのですが、1年目にSEM(検索エンジンマーケティング)にその金額を使っていたら、そのまま消えてなくなっていたでしょう。コミュニティはSEOの観点からもずっと残る資産になります。蓄積されていくというところが、コミュニティの一番いいところだと考えています。
今後も、コミュニティに登録してもらい、お客様が本音で語り合える場所をつくり、邪魔しないように適度に盛り上げ、ビジネス的にはコンバージョンをはかる、あるいはサービス改善をする。このスパイラルを基本として、次の一手を打っていきたいと考えています。
コミュニティは本音が出てくる場所だからこそ、本当に良い商品・サービスを提供していないと企業は実施できないのではないでしょうか。コミュニティを導入しているかどうかは、この先企業の誠実さを示すひとつの指標になると、私は考えています。
■「コミュニティ」運営に関する問い合わせ先
クオン株式会社
〒105-0001
東京都港区虎ノ門5-11-1-1001
https://www.q-o-n.com/
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