開成・麻布・灘・筑波大駒場・渋谷幕張…。東京・吉祥寺の進学塾VAMOSは、「入塾テストなし・先着順」で生徒を選抜しないのに有名難関校に続々合格させると話題の塾だ。男女別カリキュラムを取り入れたロジカルで科学的な学習法は、保護者から圧倒的な支持を集めている。本連載では、VAMOSの学習メソッドが凝縮された最新刊『男の子の学力の伸ばし方』(ダイヤモンド社)の内容から、子どもの計画・理解・反復・習慣のプロセスを体系化した「男の子の特性」に基づく学習法をお伝えしていく。

男の子は「母親が叱り、父親が褒める」のが効果的

お母さんが叱り、お父さんが褒めると効果的

 「男の子を叱るのは父親の役割」と思っている親御さんが多いのですが、小学生の男の子には、それは当てはまりません。彼らにとってお父さんはリスペクトの存在ですし、目標でもライバルでもあるわけで、その人に否定されるとへこみすぎてしまうからです。

 私が親御さんに伝えている理想型は「成績のことで叱るのは塾の仕事。日常で叱るのはお母さん。お父さんは褒める役割を担う」というものです。共働きであっても子どもと長い時間接しているのはお母さんという場合が多いでしょう。

 母親は父親よりも「子どもの事情」を知っています。たとえば、その週の勉強がなかなか進まなかったとしても、「今週は、とくに宿題が多かったから、それに時間がかかったものね」とわかっています。

 そういうことをわかっている母親から「今週は時間があったのに、これじゃダメじゃないの」と指摘されたら説得力があり、子どもも納得せざるを得ません。