レアメタル部品回収の対価は最高5万円!<br />“たんすケータイ”リサイクルの太っ腹
「たんすケータイあつめタイ」の公式サイトはこちら。ケータイ持ち込み時から抽選、商品発送までの流れがわかる。不用ケータイで一攫千金のチャンス到来!?

 不用になった携帯電話(ケータイ)、皆さんはどうしているだろうか? 最近では、ケータイの中に使われている希少な貴金属(レアメタル)が注目され、「ケータイをリサイクルしよう」という動きが起きている。

 そのケータイのリサイクルの一環として、経済産業省が行なっているキャンペーンが「たんすケータイあつめタイ」だ。

 これは、不要になったケータイを回収実施店舗に持ち込むと、最高5万円分の商品券が当たる抽選に応募できるというもの。

 これまでもケータイの回収は行なっていたが、とくに特典はなかった。しかしそれでは成果が上がらなかったのか、ケータイを持ち込んだ人に特典をつける形式になった。

 コースは「ゴールドコース」と「シルバーコース」の2種類。ゴールドコースは、2500円以上のケータイ購入時に使用済みケータイを提供した場合に申し込める。

 シルバーコースは、2500円未満のケータイ購入時に使用済みケータイを提供した場合、または使用済みケータイの提供のみを行なった場合に申し込める。

 前者は1000円、5000円、5万円の商品券が、後者は1000円の商品券が当たるプレゼントコースに応募可能だ。応募はケータイまたはパソコンから行なう。

 応募券の配布は2010年2月28日まで、応募受け付けは2010年3月1日までという期間限定キャンペーンとなっている。

 これまで、ケータイのリサイクルがそれほど注目されなかったのは、リサイクルするに当たって特典がなかったからだけではない。最も大きな要因は、ケータイ内にある電話帳やメールのデータの流出が懸念されているからだ。

 今回のキャンペーンサイトを見てみると、ケータイを持ち込んでから商品券の当選までを示す全体の流れが表示されている。それによると、使用済みケータイは目の前で専用の機械で本体に穴を開け、使用不可にするようだ。

 実際、機種変更などで使わなくなったケータイを捨てるに捨てられず、部屋の片隅にしまっている人も多いことだろう。ゴールドコースは2500円以上の機種を購入したときにしか応募できないが、シルバーコースならケータイを持ち込むだけでOKだから、よりお手軽になった。

 家に不用なケータイがたくさんあって処分に困っているという人は、とりあえず回収実施店舗に持ち込んでみてはいかがだろうか。抽選に外れても、外れ一口を1円として環境保護団体に寄付することも可能だ。

 今、ケータイの買い替えを考えている人は、手元にあるケータイをどうするか、じっくりと考えてみるのもいいだろう。もしかしたら、そのケータイが5万円になるかもしれないのだから。

(三浦一紀)