脱炭素目指す石油大手、グリーン水素も前途は多難Photo:Andreas Rentz/gettyimages

 世界の石油大手はかねて、炭素排出量を削減する手法として水素エネルギーに注目してきた。だが足元では、目標をどう実現するのか、格闘する日々が続いている。

 英BP、英蘭系ロイヤル・ダッチ・シェル、仏トタルエナジーズは、一部は政府支援の後押しを受け、巨額を投じて水素エネ開発を目指す考えだ。化石燃料からの脱却が求められる時代において生き残りの道を探る。再生可能エネから作られた水素は、二酸化炭素(CO2)を排出せずに生産・利用することが可能だ。