プリンスホテルPhoto:PIXTA

コロナ禍から企業が復活するのは一体、いつになるのだろうか。上場100社超、30業界を上回る月次業績データをつぶさに見ると、企業の再起力において明暗がはっきりと分かれている。前年同期と比べた月次業績データの推移を基に、「嵐」から「快晴」まで6つの天気図で各社がいま置かれた状況を明らかにする連載「コロナで明暗!【月次版】業界天気図」。今回は、4~6月度のホテル編だ。

プリンスホテルが6月宿泊客数327%増
実態値との「危険すぎるギャップ」

 ホテルの主要3社が発表した4~6月度の月次業績データは、以下の結果となった。

◯プリンスホテル(西武ホールディングス〈HD〉)の宿泊客数
 4月度:前年同月比472.7%(372.7%増)
 5月度:同1192.7%(1092.7%増)
 6月度:同427.7%(327.7%増)

◯京王プラザホテル(京王電鉄)の売上高
 4月度:前年同月比464.0%(364.0%増)
 5月度:同368.7%(268.7%増)
 6月度:同143.5%(43.5%増)

◯東急ホテルズ(東急)の店舗売上高
 4月度:前年同月比324.7%(224.7%増)
 5月度:同447.5%(347.5%増)
 6月度:同179.4%(79.4%増)

 上記の数字を見て違和感を覚えた人も多いのではないだろうか?21年4月〜6月といえば、新型コロナウイルスが感染拡大の「第4波」と呼ばれるほど猛威を振るっていた時期と重なる。

 4月25日に東京、大阪、兵庫、京都の4都府県を対象に3回目の緊急事態宣言が発令されたことは記憶に新しい。その後、5月12日には愛知県と福岡県が、23日には沖縄県が対象地域に加わり、最終的には対象地域は10都道府県まで拡大した。

 6月17日には政府が、10都道府県に出されている「緊急事態宣言」について、沖縄を除く9都道府県で解除。このうち東京や大阪など7都道府県は「まん延防止等重点措置」に移行することを決定した。

 このような状況にもかかわらず、なぜホテル3社の業績は前年実績を超えているのだろうか。これにはデータ上のカラクリがある。