私たちの生活には、いろいろなところで神様の存在を感じられることがあります。身近なところでは、「初詣」。受験生なら「合格祈願」。ビジネスパーソンなら「商売繁盛」。名だたる経営者も、日本の歴史をつくった戦国大名や歴代天皇も、神様を信仰し、力を借りて成功を収めてきました。漫画やゲームのキャラクター名でつかわれていることもあります。もしかしたら、ヒットの要因は、神様のご利益かもしれませんね。
日本には、八百万(やおよろず)の神様がいると言われています。膨大な神様の中から100項目にわたって紹介する新刊『最強の神様100』には、古代から現代まで、めちゃくちゃ力のある神様が登場します。最強クラスの神様なので、ご利益も多種多様。
今回、紹介するククリヒメは、縁結びの神様であり、縁切りの神様でもあります。9月9日は、ククリヒメの日ということで、この記事を読んだ人は、ぜひ、近くの白山神社へお参りしてください。今年最後の大開運日を活用してください。記事の最後には、リュウ博士の解説動画もあります。

【9月9日はククリヒメの日】「くくる」と「手放し」の縁結びの神様をまつる神社とは?Photo: Adobe Stock

俗世の執着を手放す
日本三大霊山の縁切り女神

【9月9日はククリヒメの日】「くくる」と「手放し」の縁結びの神様をまつる神社とは?ククリヒメ
イラスト/朝倉千夏

 ククリヒメ(菊理媛)は、日本三大霊山・白山の女神で、白山比咩(しらやまひめ)ともいいます。「くくる」からご縁をくくる縁結びの神とも言われ、その本質は「円滑な縁切り」です。不要になった縁を、すみやかに、遺恨を残さないで切る。「くくる」の反対で、「手放し」のご利益が大きいでしょう。

 日本書紀の本文ではなく、補足の説によると、イザナミ・イザナギの夫婦が死者の世界である黄泉国の坂で争っていたときのことです。

 夫イザナギは、死んだ妻イザナミを、わざわざ死者の国まで追いかけて「帰ってきてくれ!」とお願いしたわけですが、イザナミは「あなたとは国を生んだし、もう十分でしょ。これ以上、さらに産めと言うの? 一緒には帰れません」と断りました。

 そこに突然現れたククリヒメは、「何か」を言いました。「それ」を聞いたイザナギは、ククリヒメに感謝し、その場を立ち去りました。ククリヒメが「何」を言ったのか不明ですが、離婚調停のごとく仲裁をされたのです。ククリヒメの一言で、イザナギは妻に対する執着を捨てたわけですね。

 ククリヒメは、日本神話の中で極めてマイナーな神であることから、中央政界の皇族・貴族に信仰される神ではありません。しかし、ククリヒメ信仰の白山神社は全国に2000社以上あり、日本神界でトップ10に入る大手神様グループです。

 立身出世の神社でもないのに、ここまで大きく信仰が広がっているのは、俗世間を離れた神々の世界を実感する神であり、白山の偉大さでしょう。

 私自身、白山神社の総本宮である白山比咩神社(石川県白山市)で、「音が消えた感覚」を覚えた体験をしており、別世界に来たと実感するものがありました。

 白山は全国から修験者が集まる山岳信仰の地で、今上天皇も、若かりし頃、白山に登山をされました。ククリヒメからも格段の支援をいただいているようですね。

【主なご利益】厄除祈願、良縁成就、心身健全

【こんな人にオススメ!】
悪い縁を切りたい人

*本原稿は、八木龍平著『最強の神様100』からの抜粋です。