
第18回
欧州とアメリカに互いに伝播する“間違った考え”
ジョセフ・E・スティグリッツ
欧州とアメリカに必要なのは緊縮政策ではなく、さらなる景気刺激策である。財政赤字の要因は、経済成長の弱さによる税収の伸び悩みである。
2011.9.15
米国をはじめとする各国の経済政策、気候変動、金融規制等々、世界の最重要テーマを、ノーベル賞経済学者のジョセフ・スティグリッツ教授が明快に解き明かす。
第18回
ジョセフ・E・スティグリッツ
欧州とアメリカに必要なのは緊縮政策ではなく、さらなる景気刺激策である。財政赤字の要因は、経済成長の弱さによる税収の伸び悩みである。
2011.9.15
第17回
ジョセフ・E・スティグリッツ
金融市場と右派経済学者は問題を完全に逆にとらえている。緊縮政策は成長を損なう。信頼回復どころか負の連鎖が始まる。
2011.7.22
第16回
ジョセフ・E・スティグリッツ
国際通貨基金(IMF)は、予想より早く新しい専務理事を迎えることになりそうだ。私は10年以上前からIMFのガバナンスの欠陥を批判してきたが…
2011.6.15
第15回
ジョセフ・E・スティグリッツ
福島原発でいまなお続く危機は、グレートリセッションを引き起こしたアメリカの金融崩壊を見つめていた人びとに、不気味な類似点を感じさせる。どち…
2011.6.1
第14回
ジョセフ・E・スティグリッツ
天然資源が乏しい国だからこそ、モーリシャスは人的資源が唯一の財産と認識し、国民皆教育を実現。社会的団結と民主化を進めていった。
2011.4.21
第13回
ジョセフ・E・スティグリッツ
民主主義は道徳にかなったものではあるが――そしてチュニジアが示しているように、独裁よりはるかに望ましいものではあるが――われわれは民主主義…
2011.3.10
第12回
ジョセフ・E・スティグリッツ
アメリカの金融部門は政府に全額返済を保証するよう迫るだろう。それが莫大な社会的ムダや失業者を生み出すとしても。
2011.2.15
第11回
ジョセフ・E・スティグリッツ
グレートリセッションの余波の中で、諸国は平時としては未曾有の財政赤字を抱え、増大する国家債務について不安を募らせている。そのため多くの国が…
2011.1.20
第10回
ジョセフ・E・スティグリッツ
破産法が改正されて、借り手への負担が増加。労働時間の4分の1を銀行のために働かされ、それでも、借金は減るどころか逆に増えていくのが現実だ。
2010.12.9
第9回
ジョセフ・E・スティグリッツ
FRBの量的緩和はドル安をもたらし、アメリカ企業の競争力を高める一方、新興市場の通貨高と資産バブル、インフレを引き起こした。
2010.11.16
第8回
ジョセフ・E・スティグリッツ
かつての証券化モデルはまったく機能していない。だが、オバマ政権もFRBも真剣に現実を見据えていない。
2010.10.19
第7回
ジョセフ・E・スティグリッツ
豪州の労働党政権の景気刺激策は成功した。同国の景気後退は先進国の中で最も短く、最も軽かった。にもかかわらず、国民の関心が財政赤字批判に向か…
2010.9.14
第6回
ジョセフ・E・スティグリッツ
ヨーロッパ諸国とアメリカの一部では、財政引き締めを求める声が増大している。その声が聞き入れられたら、景気後退に逆戻りする恐れさえある。
2010.8.13
第5回
ジョセフ・E・スティグリッツ
金融規制改革が実現することは祝うべきことだ。しかし、中央銀行、財務省は自らの失敗を認めていない。
2010.7.15
第4回
ジョセフ・E・スティグリッツ
ギリシャの財政危機によってユーロはその存続自体が危うくなっている。提案されている解決策の一つは、為替レートの低下と同等の措置、すなわち賃金…
2010.6.22
第3回
ジョセフ・E・スティグリッツ
中国の対世界での貿易黒字は経済問題であり、多くの国がこの問題を憂慮している。だからこそ、アメリカは中国に圧力をかけるのではなく、多国間での…
2010.5.19
第2回
ジョセフ・E・スティグリッツ
緊縮財政を唱える声が高まっている。もとより財政赤字を無条件でよしとする考えには注意が必要だが、財政赤字の削減はもっと後で考えるべき問題だ。…
2010.4.23
第1回
ジョセフ・E・スティグリッツ
景気後退脱出には第2次景気刺激策、住宅差し押さえの大波を食い止めること、銀行を制御するためのアメリカの金融システム改革が必要だ。
2010.4.1