地元のカレー屋さんに聞く「学校の変化」
――情報収集の新しい発想

 学校の本当の評判を知るため、ユニークなことを実践した親もいます。

 学校説明会に参加した後、近くにある個人経営のカレー屋さんに入って、「あそこの学校、どうですか?」と“聞き取り調査”をしたというのです。学校側は盛んに新しい取り組みについて宣伝しているものの、実際のところ、生徒たちはどう変化しているのかを知りたかったとのこと。

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杉浦 由美子
すぎうら・ゆみこ●ノンフィクションライター、ジャーナリスト。教育や受験、親子関係をテーマに取材・執筆活動を行う。親子の世代間ギャップや承認欲求など、現代の親子のリアルな心理や学校の最新事情に迫る、足で稼いだ独自視点の記事が人気。著書に『中学受験 やってはいけない塾選び』(青春出版社)、『女子校力』(PHP新書)など。

 すると店主は、学校がどのように変化してきたか、それによって生徒の雰囲気がどう変わってきたのかを具体的に話してくれたそうです。

 もちろん、お店の迷惑にならないようにほんの少しだけお話を伺う程度にしておくべきですが、地元で長く商売をしている方は、学校の変遷や最近の評判を把握している場合が多いのです。

 合同説明会の個別相談や学校のSNS等での情報発信も参考になりますが、親が知りたい「本音」はなかなか出てきません。この方のように、自分なりの発想で学校の情報を収集する方法は他にもありそうです。

 学校を選ぶとき、どうしても偏差値と合格実績だけに目を奪われがちです。でも、12歳で入学した子どもが6年間を過ごす場所は、数字だけでは測れないものに満ちています。

 繰り返しになりますが、合格はスタートラインに過ぎません。どんな学校なら6年間充実して幸せに過ごせるのか、親子でじっくり考えたうえで中学受験に臨んでいただきたいと思います。