文化祭などで学校を見学する際には、ぜひとも在校生に声をかけてコミュニケーションをとってみてください。学校はどんどん変わっています。どの学校であっても、卒業生とは見える景色が刻々と違ってくるはずです。

「指定校推薦がたくさんある」
鵜呑みにしない

 中堅校を選ぶ際に、「指定校推薦がたくさんある」という魅力に引かれる親御さんは少なくありません。しかし、ここにも大きな落とし穴があります。

 指定校推薦を取るためには評定が重要です。ところが学校によって、それぞれの大学の指定校推薦に必要な評定基準は驚くほど異なります。

 たとえば、ある大学では指定校推薦の基準を高めに設定していたがために志願者が足りず、毎年推薦枠を余らせているといったこともあるようです。

 しかしその一方で、評定基準が緩い学校では全員がオール5に近い評定を持っていることもあります。そうなると、推薦の枠を争うときに評定以外の要素——模試の偏差値や英検の資格などで差をつけなければなりません。事前に誰がその推薦枠を取れるのか読めなくなり、推薦枠を狙う生徒の多くが混乱するといったことも起きてしまう。

 もう一つ注意したいのは、グローバル教育を売りにしている学校に対するイメージです。「留学プログラムがある」という謳い文句に引かれて入学しても、実際に留学できるのは評定上位のごく一部の生徒だけ、ということはよくあります。

 進路でも留学でも、結局は評定がものを言う。それが学校の現実だということを親子でしっかりと認識しておくべきでしょう。

「高校に上がれない」は容易にあり得る
――事前に確認すべきこと

 私が聞いた中で特に驚いたのは、中高一貫校で高校進学を拒否されたご家庭の話です。

 入学当初から「一定の平均評定以下は高校に上がれない」と説明されていたものの、まさか自分の子が本当にそうなるとは思っていなかった。