八田達夫
国民民主党の「103万円の壁」解消のための、基礎控除拡大による課税最低限引き上げは低所得者よりも中高所得者の税負担軽減額が大きい。手取りを増やし経済を活性化することを目指すなら低所得者に恩恵が厚い社会保険の税方式化こそが望ましい。また、課税最低限の引き上げにあたっても低所得者のみが税軽減を受けることができる方策を取るべきである。

政府は骨太の方針で、外国人単純労働者の受け入れ拡大の方針を発表した。それは必要なことだが、格差を拡大せずに生産性を向上できる分野に絞るべきだ。外国人単純労働者を受け入れるべき業界、受け入れるべきでない業界を検証しよう。

加計問題で安倍首相による優遇は本当にあったのか。与野党による閉会中審査が開催されるなど、火種は依然として燻っている。内閣府国家戦略特区諮問会議の民間議員を務める八田達夫氏が、自らが見聞きしてきた事実を基に問題の「真相」に迫る。
