井上明美
第2回
現在、がんに罹患した人の就業継続の問題がクローズアップされている。がん罹患者は年々増加しており、2012年にがんと診断された人のうちの3分の1は20歳から64歳の労働生産年齢層。その多くの人が仕事を続けていきたいと望んでいる。企業にとって、そうした従業員をいかにサポートするかは大きな経営課題だ。2017年1月に「がん就労支援制度」を制定し、治療と就労の両立をサポートしているテルモに話を聞いた。

サッポロホールディングスは、2016年から人材育成制度の「越境プロモータープログラム」をスタートさせている。これは「越境せよ」を人事戦略の基本理念に掲げる同社が、人材育成、組織開発に関する課題を「若手人材の奮起」を促すことによって解決して行こうというもの。だがプログラムの推進には苦労も多いという。どのような背景でその施策が生まれ、実際、どのように運用し、どんな成果をあげているのか取材した。
