
採用面接でよく聞かれる質問の一つに「最後に質問はありますか」というものがある。いわゆる“逆質問”だ。人事はその答えをどのように評価しているのか。大手企業で人事・採用の責任者を務めた経験がある石倉秀明さんが解説する。
ダイヤモンド・オンライン会員限定で配信中の本連載をまとめた電子書籍『結果を出す人の仕事術』(石倉秀明著)の発売を記念して、特別編をお届けする。(構成/ダイヤモンド・ライフ編集部)
「最後に質問はありますか」
面接の定番質問にどう答える?
「最後に質問はありますか?」
採用面接の終盤、このような質問をされることがよくあります。
どんな質問をすれば高評価になるのか、気になる人がいるかもしれません。ですが、正直なところ、評価はそれまでの時間でほぼ決まっているはず。この最後の質問の答えで“一発逆転して採用される”ことは難しいです。
つまり、ここではポジティブな評価を得ることよりも、マイナスにならないように気を付けることのほうが重要です。
絶対に避けたいのは、「質問はありません」という回答です。これはやはり興味がないように見えてしまうので、やめたほうがいいと思います。
もう一つ気を付けたいのは、面接中に話していたことを、もう一度聞いてしまうこと。すでに話していたことを聞き返してしまったり、独自の解釈をしていたりすると、「話を聞いていないのかな?」「理解できていないのかな?」と疑念を持たれてしまうでしょう。コミュニケーションがとれないと思われてしまうと、マイナスです。
経験上、「最後の質問が良かったから」評価が上がって、不採用予定だったけど採用しようとなったことはありません。エッジの効いた質問で一発逆転を狙おうとせず、素直に、自分がその職場で働くときに確認しておきたいことを聞いておくのが無難です。
石倉秀明(いしくら・ひであき)
山田進太郎D&I財団 COO。2005年に株式会社リクルートHRマーケティング入社。その後、リブセンス、DeNA、起業などを経て2016年より株式会社キャスター取締役COOに就任(2021年より取締役CRO)。2023年10月の東証グロース市場上場に貢献し、2023年12月からは働き方について研究、調査を行うAlternative Work Labを設立し所長就任(現在も兼任)。FNN系列「Live Newsα」、AbemaTV「ABEMAヒルズ」レギュラーコメンテーター。著書に『これからのマネジャーは邪魔をしない。』(フォレスト出版)、『THE FORMAT 文章力ゼロでも書ける究極の「型」』(サンマーク出版)など。
ダイヤモンド・オンライン会員限定で配信中の連載『「40代で戦力外」にならない!新・仕事の鉄則』の人気記事をまとめた電子書籍『結果を出す人の仕事術』が発売中。
山田進太郎D&I財団 COO。2005年に株式会社リクルートHRマーケティング入社。その後、リブセンス、DeNA、起業などを経て2016年より株式会社キャスター取締役COOに就任(2021年より取締役CRO)。2023年10月の東証グロース市場上場に貢献し、2023年12月からは働き方について研究、調査を行うAlternative Work Labを設立し所長就任(現在も兼任)。FNN系列「Live Newsα」、AbemaTV「ABEMAヒルズ」レギュラーコメンテーター。著書に『これからのマネジャーは邪魔をしない。』(フォレスト出版)、『THE FORMAT 文章力ゼロでも書ける究極の「型」』(サンマーク出版)など。
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