佐伯啓思 社会思想家、京大名誉教授 1949年生まれ、社会思想家、京大名誉教授、京都大学こころの未来研究センター特任教授。東大大学院で博士課程単位取得、滋賀大、京都大学で教授を務めた。経済思想、現代文明論などが専門で、「隠された思考」(サントリー学芸賞)、「アメリカニズムの終焉」(東畑記念賞)、「現代日本のリベラリズム」(読売論壇賞)など著書多数。 第2回 ゼロ金利が示す「資本主義の終わり」は、決して悪いことではない 佐伯啓思 「ゼロ金利」は、資本主義がもはや将来の収益が見込めず成長力が大きく低下したことを示している。だが悲観すべきことではない。「定常化社会」になり、GDP至上の価値の転換を迫られていると受け止めることだ。 2018年3月19日 5:00