小島健輔
消費税を含んだ「税込み価格」表示が4月から義務化されるのを前に、ユニクロは9.1%の税率分を値下げする一斉値下げを3月から始めた。新型コロナウイルスの感染拡大で所得が落ち込む中、価格と品質でユニクロに対抗できる企業はない。国内のライバルを掃討し、ZARAやH&Mをアジアから駆逐する戦略が始まった。

7月10日、「無印良品」を展開する良品計画の米国子会社が、チャプター11を申請して破綻した。新型コロナの影響はもちろんあるが、業績不振の理由はそれだけなのか。ファッション流通コンサルタントで業界を熟知する小島ファッションマーケティングの小島健輔代表に、良品計画の三つの経営課題を解説してもらった。

断末魔のアパレル業界、企業の破綻リスクを見分ける3つのポイント
名門レナウンが破綻するなどコロナショックで危機に瀕しているアパレル業界。倒産ドミノも危惧される中、危ない企業を見分けるポイントは何か。業界を熟知するコンサルタントの小島健輔氏は、破綻リスクを見分ける3つのポイントがあると指摘する。
