井齋偉矢
以前、漢方薬には速効性があり、新型コロナのような急性感染症に対して、感染予防はもとより、諸症状の改善や重症化を防ぐ効果があること、そしてそれは入院できない自宅療養者とって“最強の武器”になることを、漢方薬の処方例とともに紹介しました。第6波を迎えた現在、「オミクロン株にも漢方薬が使えますか?」という問い合わせが多く寄せられたので、続編としてオミクロン株を退ける漢方的戦略をお話ししたいと思います。

「漢方薬」というと、ゆっくり体質改善していくマイルドな薬というイメージがあるかもしれません。しかし、実は漢方薬は感染症対策から生まれた薬であり、速効性があるため、急性の感染症に対しても効果を発揮する“最強の切り札”なのです。そこで今回は、サイエンス漢方処方の第一人者である井齋偉矢さんの著書『新型コロナと速効!漢方』(青春出版社)から、自宅療養されているPCR陽性者にとって実際に役立つ漢方処方について抜粋紹介します。
