糖尿病患者は1100万人、20歳以上の12.9%【国民健康・栄養調査2024より】Photo:PIXTA

 2025年12月2日、厚生労働省から令和6年「国民健康・栄養調査」の結果が報告された。24年10~11月に実施された調査をまとめたもので、26年の健康生活を考える参考になる。

 さて、今や国民病といわれる糖尿病はさらに増加し「糖尿病が強く疑われる者=糖尿病」はおよそ1100万人、20歳以上の12.9%(男性17.7%、女性9.3%)だった。「糖尿病を指摘された経験がある者」のうち、治療を続けているのは3分の2の67.4%。残りは高血糖を放置していることになる。

 その一方、「糖尿病の可能性を否定できない者=糖尿病予備群」は、男女とも8.2%、推計およそ700万人で、こちらは07年をピークとして減少傾向にある。このまま減ってほしいものだ。

 健康を左右する食習慣はちょっと心配な状況かもしれない。主食・主菜・副菜を組み合わせたバランスの良い食事を「1日2食以上、毎日取っている」人は52.8%と半数にとどまった。

 特に男女とも20代の食の貧困が顕著で、バランスの良い食事を毎日摂っている20代は男女とも26%台。しかも2割近くは「週に一日もない」~「週に一日」にとどまっている。

 野菜や果物の摂取量についても、若い世代ほど低い。平均摂取量でみると、野菜の平均摂取量は258.7g/日(以下同・男性268.9g、女性250.3g)、20代は男性218.8g、女性210.1gで「健康日本21」で定めた目標値の「1日350g」にはほど遠い。

 果物の摂取量も平均78.1g(男性70.4g、女性84.7g)、20代は男性45.3g、女性50.2gで、同じく目標値の200gを大きく下回った。逆に70代は男女とも摂取量が100gを超えた。経済的な余裕がない若年層ほど、天候などさまざまな要因で価格が変動する生鮮食品には手を出しにくいのだろう。

 一方、運動については「忙しい」30~40代を除きおおむね3割が「運動習慣がある」とし、歩数の平均値は7071歩/日と「健康日本21」の目標値の7100歩/日をほぼ達成している。また、睡眠の状況は、ほぼ8割が「この一カ月間、睡眠で休養が取れている」とし、半数以上は1日の平均睡眠時間が6~9時間未満と、適正範囲だった。

 健康は食と運動と睡眠で維持される。26年も健康にお過ごしください。

(取材・構成/医学ライター・井手ゆきえ)