
太田信之
危機をあおることが目的ではないが、このままでは日本企業の地盤沈下に歯止めがかからない。ここ最近のバラエティー番組でもテーマとして、「日本は安い国になった」と取り上げられるようになった。なぜ、このような状況に陥っているのかと考えると、企業の競争力の弱体化があげられる。もっと言うと、企業内での意思決定が課題となって積み重なっている結果だ。経営には「A・B・C」があると聞いたことがある。A=当たり前のことを、B=馬鹿にしないで、C=ちゃんとやる、だ。

自社の考え方や行動という根っこの部分の変革に取り組まなければ、DXは成功できない。DXにおける世界企業の最先端事情について、数多くの欧州企業だけでなく、日本の大手企業からスタートアップ企業までを手掛けるコンサルティングファーム代表の筆者が解説する。
