日本インダストリアルデザイン協会(JIDA)
リアル空間とバーチャル空間で提供する顧客体験のデザイン
JVCケンウッド・デザインでは、グループのコア技術である映像・音響・無線をベースに、未来の五感体験を探るセンスウエア・プロトタイピングに取り組んでいる。後編では、そこで生まれた体験価値を事業価値につなげる自動車の車室内空間と、メタバース空間という二つの空間作りについて、同社の浦航介氏、豊口馨氏、守屋克浩氏に話を聞いた。

「情動」に注目し、未来の体験価値を形にする、センスウエア・プロトタイピング
顧客体験(CX)を重視した商品開発やサービス開発の動きが広がる中、JVCケンウッド・デザインでは、映像、音響、無線分野で培ってきたデザインのノウハウを生かし、「未来の体験」を生み出す取り組みを行っている。同社は、JVCケンウッドのデザインを一手に担っており、その役割は単に製品の外観を形作るだけでなく、ブランド全体のビジョンを体現するものとして重要な位置を占めている。今回、同社の取り組みを推進する柳沼広紀氏、山本俊輔氏、守屋克浩氏に、五感への刺激とインタラクションによって、価値ある体験を生み出す「センスウエア」と、新しい価値を探るプロトタイピングについて話を聞いた。
