清武英利
「ナベツネに刃向かった男」が三越のエレベーターで目撃した、あまりに意外な「独裁者」の素顔
“最後の独裁者”を自称した読売新聞主筆・渡邉恒雄。紙面の私物化や政治家との癒着で、強い批判を受けることも多かったが、間近で見てきた読売巨人軍元球団代表の清武英利は世間とは少し違った印象を抱いているという。清武だからこそ知る、独裁者の素顔とは?※本稿は、清武英利『記者は天国に行けない 反骨のジャーナリズム戦記』(文藝春秋)の一部を抜粋・編集したものです。

江川卓「空白の一日事件」でナベツネに逆らった読売の論説委員たちの覚悟
1978年秋、怪物投手・江川卓をめぐり、球界を揺るがす「空白の一日」事件が起きた。その陰で糸を引いていたのが、読売グループの実力者・渡邉恒雄である。彼は社内外の反対を押し切り、紙面を使って江川獲得の空気をつくり出した。さらに時を経た2011年、巨人軍のコーチ人事をめぐって再び“強権”を発動する。読売巨人軍元球団代表としてナベツネと対峙した清武英利が語る、絶対権力者の実像とは。※本稿は、清武英利『記者は天国に行けない 反骨のジャーナリズム戦記』(文藝春秋)の一部を抜粋・編集したものです。

「俺は最後の独裁者なんだ!」ナベツネが激怒して巨人の人事をひっくり返したワケ「江川は悪名だが…」
2011年、読売巨人軍の球団代表を務めていた清武英利は、オーナー・渡邉恒雄の絶対的な権力に翻弄(ほんろう)されていた。清武の目の前で繰り広げられたのは、選手やコーチを駒のように操り、支配を誇示する独裁の光景。球界のドンに唯一立ち向かった男が明かす、巨人軍の知られざる暗部とは。※本稿は、清武英利『記者は天国に行けない 反骨のジャーナリズム戦記』(文藝春秋)の一部を抜粋・編集したものです。

「17万人の命」を救った医療機器が町工場から誕生したワケ
「子どもが大きな障害や病気を持って生まれた時、親や家族の前には2種類の選択がある。人は皆いずれ等しく死に行くのだから、その障害も仕方のない運命だと受け入れるか、あるいは運命に逆らい、必要であれば神の領域にも踏み込んで闘うか」――。『アトムの心臓 「ディア・ファミリー」23年間の記録 』のあとがきで私がつづった文章だ。娘の命を救うため、不可能に挑んだ家族の物語を紹介しよう。
