寺岡泰博
「オレ、ちょっと泣きそうになりました」西武池袋本店が「61年ぶりスト」、道行く人々が見せたグッっとくる反応とは
池袋駅東口の顔だった西武池袋本店が、様変わりしようとしている。かつてセブン&アイ傘下だった「そごう・西武」は、2023年9月にアメリカ投資会社とヨドバシカメラの連合によって買収されたことにより、2025年夏のグランドオープンに向けて大改装中なのだ。だが、この計画が浮上した際の従業員たちの不安は尋常ではなかった。なにしろ売り場面積の半分弱をヨドバシカメラが占めるとなれば、既存の百貨店スタッフも単純計算で半分で済む。2023年8月末、大手百貨店としては61年ぶりとなるストおよびデモ行進を打った労組トップが、当時の思いを振り返った。※本稿は、寺岡泰博『決断 そごう・西武61年目のストライキ』(講談社)の一部を抜粋・編集したものです。

ヴィトンやエルメスを失ってしまう…セブン&アイに売られた名門百貨店の悲しき末路
大手デパート「そごう・西武」の旗艦店・西武池袋本店で大改装作業が進んでいる。セブン&アイ傘下だったそごう・西武の株式を2023年9月に買収した米投資運用会社・フォートレスは、西武池袋本店の不動産を3000億円でヨドバシカメラに売った。その結果、2025年夏のグランドオープン後は、売り場面積の半分弱をヨドバシカメラが占めるようになる。こうしたM&Aの意思決定プロセスにおいて、一貫して蚊帳の外に置かれていた従業員たちの不安と苦悩を、当時の労組トップが赤裸々に語った。※本稿は、寺岡泰博『決断 そごう・西武61年目のストライキ』(講談社)の一部を抜粋・編集したものです。

「超一流デザイナー起用の服」大量廃棄に涙する社員、セブン&アイ傘下の百貨店社員が労組委員長になる覚悟を決めたワケ
2005年、老舗百貨店である、そごう、西武を運営するミレニアムリテイリングが、コンビニエンス事業を展開するセブン&アイに買収されることが決まった。労働組合の執行委員である寺岡泰博にも、寝耳に水だった。その後、彼は労働組合専従から職場復帰し、新たな事業展開をリードしていくことになるが……。※本稿は、そごう・西武労組トップとして陣頭に立った寺岡泰博『決断 そごう・西武61年目のストライキ』(講談社)の一部を抜粋・編集したものです。
