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柳沢 俊
クリアリングには、取引後の負担を減らす二つの仕組みがある。一つはコンプレッション(圧縮)で、取引本数と想定元本を減らす(連載第2回で解説)。もう一つが、決済額とエクスポージャーを減らすネッティング(相殺)だ。

前回、巨大なデリバティブ取引をクリアリングがどう支えるかを見た。その取引量において、わずか5年で10倍になった市場が日本にある。円金利市場だ。

金利がわずか0.01%(1bp)動くだけで、損益が約3,000億円変わる規模の円金利リスクが、2025年12月の1カ月に取引された。年間の契約規模を示す想定元本も、25年には約1京2,202兆円に達した。この巨大な取引を支えるのが、クリアリング(清算)である。
