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新聞記事から学ぶ経営の理論
【第4回】 2011年5月18日
著者・コラム紹介バックナンバー
渋井正浩 [エムエス研修企画 代表取締役]

マクドナルドとモスバーガーの違いを
ポーターの『戦略論』で解き明かす

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モスバーガーは、なぜマクドナルドの
2倍以上のメニューを揃えているのか

 多くの業界にさまざまな影響をもたらした東日本大震災。その中でも外食業界は、消費者の自粛ムードや一部店舗の被災もあり、3月の売上高は全体で前年同月比10.3%減少しました。(日本フードサービス協会調べ)

 4月以降の回復状況は業態によってまだら模様で、居酒屋や高級レストランなどはまだ厳しい状況が続いていますが、比較的早く立ち直っているのがハンバーガーや牛丼などのファストフード業界です。特にマクドナルドは4月の既存店の売上高と来店客数がともに前年同月比+4%を記録し、すでに平常に近い営業状況に戻っています。

 今回は、このマクドナルド(会社名:日本マクドナルドホールディングス)と、そのライバルであるモスバーガー(会社名:モスフードサービス)を取り上げ、両社の強み、特徴をマイケル・ポーターの『3つの基本戦略』で解説してみます。

 さて、ここで質問です。皆さんはマクドナルドとモスバーガーの商品数がどのくらいあるかご存じでしょうか。また、一番安いハンバーガーはそれぞれいくらか分かりますか。

 主力商品のハンバーガー類の商品数はマクドナルドが14種類、モスバーガーが31種類です(5月現在のレギュラーメニュー)。

 同じハンバーガーショップでありながら、モスバーガーの方が2倍以上も商品数が多いのです。ハンバーガーの最低価格は、マクドナルドは100円でモスバーガーは160円です。価格差はわずか60円ですが、比率でいえば1.6倍も開きがあります。

 実はこの商品数と価格設定が、両社の戦略的な違いを如実に物語っています。

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    渋井正浩 [エムエス研修企画 代表取締役]

    1988年東北大学経済学部卒業、協和銀行(現りそな銀行)入社。主に本社にて法人向け融資審査を担当。2005年りそな銀行を退職し、エムエス研修企画入社。現在は主に企業向けの人事研修コンサルティング、研修コンテンツ作成を中心に活動中。
    ホームページ: http://www.womanf.co.jp/
    ブログ: http://ameblo.jp/sibuyanohiro/
     


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    経営理論は、具体的な例とともに覚えるのがもっとも効果的。本連載では、新聞や経済誌の記事を題材にし、コトラーやポーターなどの著名な経営理論を解説します。経営理論は難しいと思っていた人でも、目から鱗です。また何気なく読んでいた記事が意味するところも、より深くわかるようになります。

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