料理が面倒、忙しくて料理をする暇がない、そもそも料理が苦手……でも、野菜はちゃんと食べたい! そんな人におすすめなのが、書籍『生産者さんだから知っている そのままおいしい野菜の食べ方』。旬の時期や、新鮮なものの見分け方、栄養、長持ちする保存方法、おいしく食べるためのコツなど、なるべく料理せず、ラクにおいしく野菜を食べる方法を多数紹介しています。今回は、そのなかから今、旬を迎えている野菜について紹介していきます。(監修/管理栄養士 吉沼弓美子)
旬の野菜は、栄養もたっぷり

健康のためにも、野菜や果物を毎日の食卓に取り入れたいという方は、とくに栄養価の高い「旬のもの」に注目してください。
今回紹介するのは、ズッキー二です。
日本でおなじみになったのはバブル時代以降と、かなり新しい野菜です。ラタトゥイユなど加熱調理の印象が強いですが、生でも美味。さらに、焼いても揚げてもおいしい万能野菜です。
淡白でクセがなく、食べやすい味わいで、水分量が多くカロリーが低いので、ダイエットにも役立ちます。また、抗酸化力の高いβ-カロテンや免疫力アップ効果があるとされるビタミンC、体内にたまった余分な塩分の排出を促すカリウムが比較的豊富なのも特徴です。
そんなズッキーニ、じつは花の部分も食べられます!
ズッキーニの花は「花ズッキーニ」として流通する立派な食材です。カラッと天ぷらに! イタリアでは花の中にモッツァレラチーズを詰めた「フィオーレ・ディ・ズッカ」というフライが定番ですが、何も詰めなくてもおいしいですよ。
ズッキーニを選ぶときは、色鮮やかで表面に光沢があり、太さが均一であまり大きすぎないもの、へたの切り口をチェックしてみずみずしいものを見分けてください。濃い緑のほかに黄色い品種もありますが、こちらは皮がやわらかめで生食にもぴったりです!
ちょっとした知識があるだけで、体にいいものを驚くほど手軽に、おいしく食べることができます。ぜひ試してみてくださいね。
手間や時間をかけた料理より、「新鮮な野菜をそのままシンプルに食べるのが、結局いちばんおいしい!」と思ったことはありませんか?『生産者さんだから知っている そのままおいしい野菜の食べ方』は、そのための方法だけをまとめて1冊にしたものです。250軒以上の生産者さんに直接取材したり、アンケートにご協力いただき、選び方や、切り方、栄養、保存方法、食べ方などあまり知られていないけれど、生産者さんだから知っている情報ばかりを集めました。レシピ本にはない野菜の知識とアイディアで「体にいいものが、こんなにおいしく食べられるんだ!」という体験をしてみてくださいね。