
中学受験ブームをテーマに、ノンフィクション作家が原作を書き下ろし、コミックバンチKai(新潮社)で連載されている『教育虐待 ―子供を壊す「教育熱心」な親たち』(原作/石井光太、構成/鈴木マサカズ、作画/ワダユウキ)。今回は、第1話「【ケース1】教育という名の暴力(2)」を掲載する。
【あらすじ】
少子化を背景に、学習塾は就学前から、親の“受験熱”をあおる。SNSでは教育熱心な親同士がつながり、同質性の中で、さらに熱を帯びている。そんな環境のもと、幼いころから親に受験勉強を強要され、精神的に不安定となっていく子どもたちがいる。彼ら彼女らは“教育虐待”の被害者だ。
さらに、学習塾は、成績上位と下位を競わせ、焦燥感をあおることで、新たな教材や講習を売り込む。親子ともに洗脳状態に置かれた結果、家庭も友人関係も壊れ、人間不信を招く。そして被害者は再起できずに、苦痛を抱えながら過ごしていく――。
井坂貴美も、教育虐待の被害者だ。両親は教師、兄は頭が良く名門中学校に通っていて、教育熱心な家庭だった。 母親は、貴美を兄と同じ中学校に入学させようと、自ら勉強を教えるようになった。
しかし、兄ほど勉強が得意ではない貴美は、人格を否定するような言葉で罵声を浴びせられるようになる。
ついに心身を病み、医師に入院をすすめられたのだが、貴美がまさかの行動を取る。
現代社会に巣くう“受験業界の闇”に、教育ジャーナリストがメスを入れる。マンガの続きは「教育虐待」でチェック!
