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父と娘の就活日誌

いよいよ動き出した就職戦線!

――1月末から立て続けに入り始めた会社説明会

楠木 新
【第15回】 2008年2月6日
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 仮エントリーした会社から、相次いで説明会の案内が入ってきて娘は驚いたようだ。学年末の試験があるので参加できないものもあるらしい。

「1月の最後の週から、会社説明会の予定がドンドン入ってきたよ」

「今は、試験期間中じゃないの?」

「2月15日までなの。だから出席できない説明会もあるよ」

「最近の郵便物も裕美のものばかりね」

「あれは説明会と違って、仮エントリーと関係なしに送ってくるんだ」

「いったい何社の説明会の予定があるんだ」

「2月だけで25社かな。これからも増えるかもしれない。」

「それじゃ、ほぼ毎日だ。」

「そうなの。1日に3つの日もあるよ」

「いよいよ動き出したわけね」

「これから毎週末は『就活作戦会議』を開こう。略してSSK」

「すぐに調子に乗るんだから」

いまから仕事と子育ての
両立を考える?

「ところで、『第2回にっけい子育て支援大賞』を受賞した大手メーカーT社を紹介した新聞記事(次ページ【注1】参照)を見てごらん。驚いたよ」

「ここまで配慮をする会社もあるんだ。」

「裕美もT社に入社できればいいわね」

「お母さんは、すごく力が入っている」

「私が勤めていた商社は、結婚すると辞める暗黙のルールがあって、選ぶことなんてできなかったから。」

「そうだったよなぁ。金融関係は、続ける女性が多かったけどね。」

「裕美の時代は、結婚しても仕事を続けないといけないと思うの。だから前から教師か公務員がいいって思っていたの」

「就活では、こういう情報は流れてくるの?」

「余り意識していなかった。(しばらくして)T社の採用HPで確認したけど出ていなかったよ。どの会社も男性のキャリアが中心だから」

「それに、こういう制度は、仕事をスムーズにしたり、社員のモチベーションを上げるための手段でもあるので、会社はあまり強調しないよ」

「そういうものなのね」

「裕美は、どう思うんだ?」

「以前は、仕事と結婚・子育ては、その場面で考えればいいと思っていたけど、重要かもしれないなぁ。でもまだ遠い先という感じもするよ。」

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楠木 新

金融機関に勤務するかたわら、「働く意味」をテーマに執筆、講演などに取り組む。12万部を超えるベストセラーになった『人事部は見ている。』(日経プレミアシリーズ)、『就職に勝つ!わが子を失敗させない「会社選び」』(ダイヤモンド社)など著書多数。近著に『人事のプロが教える 働かないオジサンになる人、ならない人』(東洋経済新報社)がある。


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働く価値観が多様化する中、超売り手市場の環境下で、大学生はどのように企業選択をしていくのか。就職活動に臨む大学3年生の娘と父とのリアルな対話を通して、実状に迫る。

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