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“内閣改造型”役員交代制度をサイバーエージェントが導入

週刊ダイヤモンド編集部
2008年10月1日
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 サイバーエージェントが「役員交代制度」を開始する。同社はインターネット広告代理業や、「アメーバブログ(アメブロ)」などを運営しており、2007年9月期の連結売上高は約760億円、社員数は約1600人だ。

 成長途上にある新興企業の場合、役員が20~30代で構成されていることも珍しくない。サイバーエージェントの役員も8人全員が32~36歳だ。

 一般的に役員が退任するのは、60歳近く。これでは、他の社員が「役員が20年くらいは居座ると思ってしまう」(藤田晋社長)ため、意欲は削がれてしまう。

 また、単純に若手社員の意欲向上だけを考えるなら、役員数を増加させればいい。しかし、「現在の8人が濃密な議論ができる限界の数」(藤田社長)なのだ。

 そこで、10月初旬から「CA8」という役員の交代制度を開始する。

 CA8のルールは、至って明快だ。「役員数の上限を8人とする」「2年に1度、2人が入れ替わる」の2つだけだ。

 今回のCA8の導入に当たり、最も苦労、配慮した点が、交代する役員が「“降格された”と思わないようにすること」(藤田社長)。

 一般の企業のように役員が“上がり”のポストであれば、役員を退任すれば居場所はなくなる。そうではなく、役員就任はあくまでキャリアパスの1つと位置づけたのだ。
 
 役員退任後は能力を最大限生かすことができるポストに就いてもらい、再び役員に戻ってくることも可能とした。能力が求められれば、何度でも再登板が可能という点は「内閣改造をイメージした」(藤田社長)。

 9月末までには入れ替わる役員を選定し、10月から早速、新たな役員が誕生するという。

 CA8は、成長途上にある新興企業が参考とすべき点が多い。しかし、役員会が停滞している大企業にとっても、人数の削減と若返り、定期的な入れ替え制度は有効な手段かもしれない。

(『週刊ダイヤモンド』編集部 清水量介)

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