ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
週刊・上杉隆

ネット時代の大臣記者会見は、客を呼べるコンテンツになった

上杉 隆 [(株)NO BORDER代表取締役]
【第109回】 2010年1月14日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

 いま、大臣記者会見が面白い。

 これまで政界関係者か政治記者、あるいはよほどの政治好きでない限り関心を持つことのなかった政治家の記者会見。ところがその記者会見に人気が集まっているという。

 ニコニコ動画では岡田外務大臣、亀井金融大臣、原口総務大臣のライブでの会見実況が始まった。大臣の会見の何が面白いのかと訝る方は時代遅れになっている可能性がある。

 政権交代に伴って開放されたそれらの会見では、連日、大臣と記者たちの丁々発止がみられる。杓子定規の記者クラブ記者たちの質問は相変わらず退屈だが、新しく参入したフリーやネット記者たちの質問が会見に良い意味で刺激を与えている。

 たとえば、自動車専門誌が外務省に入ってきたために、岡田大臣の次のような答えを引き出した。(以下、引用は各省HPより)。

【マガジンX 島田記者】外務省の公用車のいわゆるエコカーの台数の割合を教えて下さい。

【大臣】私(大臣)は知りません。そういう事実関係は事前に聞いておいて頂いた方がいいです。なるべく増やしたいと思いますが、買い替えのときにそういったものを増やすように考えていくべきだと思います。ただ、エコカーと言われる中にも、ずいぶん排気量が多くてハイブリッドが付いているというものもありますから、その辺は常識的な線で考えていかないと、やたら高いものでもいけないと思います。

【マガジンX 島田記者】低排気量の車であれば、ハイブリッド車やEV車でなくても考えているということでしょうか。

【大臣】一つは価格の問題があると思います。ハイブリッド車でも、例えば3500ccとか4000cc近い巨大なエンジンでハイブリッドというものがあります。そういうものは、本当は、私(大臣)は、公用車としては適切でないと思います。ですから、単にハイブリッドであるとか、エコカーだからというだけで選ぶのではなくて、そもそもCO2の排出量がどれだけかという基準で考えていくべきだと、基本的にはそう思っています。ただ、私(大臣)も今、結構大きな車に乗っておりますが、これは大臣車ですから、買い替えのときにはいろいろと意見も言いたいと思いますが、それを今「替えろ」ということも無駄な話ですので、現在、自ら納得させて乗っているということです。

【マガジンX 島田記者】いずれ、納得したい方向にもっていきたいと。

【大臣】そうです。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/kaiken/gaisho/g_0912.html#index

1
nextpage
関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR


おすすめの本
おすすめの本
宰相不在―崩壊する政治とメディアを読み解く

「お腹の調子が悪い」と政権を投げ出した安倍首相。「あなたとは違うんです」と逆ギレして職を辞した福田首相。そして漢字と空気が読めず政権崩壊寸前の麻生首相。この国の政治の混迷とメディアの体たらくを上杉隆が斬る。1500円(税込)

話題の記事

上杉 隆 [(株)NO BORDER代表取締役]

株式会社NO BORDER代表取締役。社団法人自由報道協会代表。元ジャーナリスト。1968年福岡県生まれ。都留文科大学卒業。テレビ局記者、衆議院議員公設秘書、ニューヨーク・タイムズ東京支局取材記者、フリージャーナリストなどを経て現在に至る。著書に『石原慎太郎「5人の参謀」』 『田中真紀子の恩讐』 『議員秘書という仮面―彼らは何でも知っている』 『田中真紀子の正体』 『小泉の勝利 メディアの敗北』 『官邸崩壊 安倍政権迷走の一年』 『ジャーナリズム崩壊』 『宰相不在―崩壊する政治とメディアを読み解く』 『世襲議員のからくり』 『民主党政権は日本をどう変えるのか』 『政権交代の内幕』 『記者クラブ崩壊 新聞・テレビとの200日戦争』 『暴走検察』 『なぜツイッターでつぶやくと日本が変わるのか』 『上杉隆の40字で答えなさい~きわめて非教科書的な「政治と社会の教科書」~』 『結果を求めない生き方 上杉流脱力仕事術』 『小鳥と柴犬と小沢イチローと』 『永田町奇譚』(共著) 『ウィキリークス以後の日本 自由報道協会(仮)とメディア革命』 『この国の「問題点」続・上杉隆の40字で答えなさい』 『報道災害【原発編】 事実を伝えないメディアの大罪』(共著) 『放課後ゴルフ倶楽部』 『だからテレビに嫌われる』(堀江貴文との共著)  『有事対応コミュニケーション力』(共著) 『国家の恥 一億総洗脳化の真実』 『新聞・テレビはなぜ平気で「ウソ」をつくのか』 『大手メディアが隠す ニュースにならなかったあぶない真実』


週刊・上杉隆

永田町を震撼させる気鋭の政治ジャーナリスト・上杉隆が政界に鋭く斬りこむ週刊コラム。週刊誌よりもホットで早いスクープ情報は、目が離せない。
2011年12月終了、後継新連載「週刊 上杉隆」はこちら

「週刊・上杉隆」

⇒バックナンバー一覧