「この本のおかげで出世できた!」「チームのパフォーマンスが上がった?」
そんな感想が届いているのが、安藤広大氏の著書『リーダーの仮面』『数値化の鬼』『とにかく仕組み化』シリーズ三部作だ。これまで4400社以上の導入実績があるマネジメント法「識学」をもとに、ビジネスの現場で「一生活躍し続けられる」メソッドや思考法を授ける本シリーズは、さまざまな業界から圧倒的な支持を集めている。
今回は、全ビジネスパーソンに必須の「意思決定」のあり方を指南する、シリーズ最新刊『パーフェクトな意思決定 「決める瞬間」の思考法』の中から、特別に本書のエッセンスを解説する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)

「口グセ」をなくせ
呆れるほど仕事ができない人には、ある「口グセ」があります。
それは、「なんとなく」という言葉です。
いまの日本の閉塞感は、「なんとなく」という選択によるものでしょう。
一人一人が「なんとなく」の空気によって、「決めた気になっている」ということ。
それにより、空気に「反応」することしかできなくなっています。
SNSを見て、まわりの集団を見て、「なんとなくこっちかな」と反応しているだけ。
その結果、お互いがお互いの空気を読み合って、責任を回避しているように見えます。
その「なんとなく」を徹底的になくしていくための一助になるはずです。
「なんとなく」を潰そう
「決めることの重要性」に気づけたなら、それはもう立派に、「変化意思を持った」ということです。
まわりの空気に合わせても、誰も責任は取ってくれません。
私自身がそうでした。
空気によって「なんとなく大企業」を選択しても、私にとってはその後の成長は感じられなかった。
しかし、意思を持てば、「生きる意味」は見つかります。
そこに一貫性が生まれます。
「なぜ、自分がこれをやっているのか?」
という部分に、意味を持たせることができるからです。
そうして、人生の目標が定まっていくのです。
それを見つける第一歩が、今日、これからの行動についての「意思決定」から始めるということです。
まずは自分がどこに向かっているかを決めてください。
そして、呆れるほど仕事ができない人が連発する「たった5文字の口グセ」である「なんとなく」を一つずつなくす。
修正は後からいくらでもできます。
まずは「決めること」から。そこからやっていきましょう。
(本稿は、『パーフェクトな意思決定』の著者・安藤広大氏が書き下ろしたものです)
株式会社識学 代表取締役社長
1979年、大阪府生まれ。2002年、早稲田大学を卒業後、NTTドコモ、ジェイコムホールディングス、ジェイコム取締役営業副本部長を経験。プレイングマネジャーとして「成長しないチームの問題」に直面し悩んでいたときに「識学」に出合い、2013年に独立。多くの企業の業績アップに貢献した。2015年、株式会社識学を設立。わずか4年足らずで上場を果たし、これまで9年間で約4400社に識学メソッドが導入されている。著書にシリーズ累計150万部を突破した『リーダーの仮面』『数値化の鬼』『とにかく仕組み化』(ダイヤモンド社)がある。『パーフェクトな意思決定』はシリーズ最新刊。