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予定外のことがあるとイライラしやすい人へ
今日は「予定外のことがあるとイライラしやすい人」についてお話ししたいと思います。
このタイプの方は結構いらっしゃると思います。予定通りに進めようと思っていたのに、急な変更が入るとパニックになり、頭の中が真っ白になってしまうことがあります。
柔軟に考えるのが苦手な方は、感情が先立ってしまい、イライラが抑えられなくなったり、気持ちの切り替えに時間がかかったりすることが多いのではないでしょうか。
実は私自身もこの傾向があるのですが、同じように悩む方のために、予定変更への対処法を提案したいと思います。
事前にいくつかの可能性を考えておく
予定外の出来事に対応しやすくするためには、あらかじめいくつかのシナリオを考えておくことが大切です。
すべてを完璧に予測することはできませんが、「このプランがダメだった場合はこうしよう」と考えておくと、実際に変更が起きた際もスムーズに対応できます。
たとえば、お出かけを計画するときに「晴れたらこうする」「雨が降ったらこうする」といった具合に、いくつかの選択肢を考えておくと良いでしょう。
天候と予定変更の関係
予定通りに進めたい気持ちが強いと、予想外のことが起きたときに不機嫌になりやすくなります。
たとえば、晴れたら外で遊ぼうと計画していたのに、急に雨が降ると、「思い通りにいかなかった!」とイライラしてしまうことがあります。
しかし、「晴れたら動物園、雨なら美術館」というように、あらかじめ別のプランを用意しておくと、気持ちの切り替えがしやすくなります。
どんなに晴れの天気予報でも、雨が降ることだってあります。そのとき、事前に考えていた別のプランがあれば、すぐに切り替えられるため、イライラせずに済むのです。
予定変更に対する考え方を変える
予定が変更になると「ダメになった」「全てが台無しになった」と考えがちですが、あらかじめ「変更の可能性もある」と思っておくだけで、心の余裕が生まれます。
完璧な計画を立てすぎると、変更があったときにストレスが増える原因になります。そのため、大まかな方向性だけ決めておくくらいがちょうど良いのです。
「もしこのプランがダメだったら、代わりにこれをしよう」と軽く考える習慣をつけておくことで、気持ちが楽になります。
無理なく柔軟に対応するために
大事なのは、予定が変わることを想定しつつ、細かく計画を立てすぎないことです。
いくつかの可能性を考えておく
完璧を求めすぎない
変更の可能性を前提にしておく
こうした意識を持つことで、予定外の出来事にも冷静に対応できるようになります。
※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。