トントン拍子で出世する人と、課長止まりの人の「決定的な違い」Photo:PIXTA

出世するほどに社内でのポジションの数は減っていく。会社から評価され、順調に出世していく人が共通して持っている能力とは何だろうか。(山田進太郎D&I財団 COO 石倉秀明)

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評価される管理職と
評価されない管理職の違いとは?

 皆さんの中には、いわゆる管理職として働いている人も少なくないだろう。

 管理職は責任が重く、仕事もハードであり大変な側面が大きい一方で、自分の裁量で大事な取引などを決められたりと、やりがいも大きいポジションであるのは間違いない。

 しかし、プレーヤーでいた時のように自分の成果がはっきりしないこともあり、会社からどう評価されているのかが気になる人も多いのではないだろうか。

 筆者はここ10年ほど会社経営の立場(現在は財団の常任理事であり、株式会社における取締役と同じ責務を担っている)にあり、管理職の登用や抜擢などを含め、管理職を評価してきた。その経験から、今回は会社から評価される管理職とそうでない管理職にある能力の違いについて書いていきたい。

 企業が管理職に求めるものはたくさん存在する。もちろん任せている部署に課しているミッションや目標の達成は最重要だし、チームマネジメントが円滑であることも大事だ。

 一方で、係長、課長、部長、本部長、執行役員などと役職が上がるにつれ、会社内でのポジションの数は減っていく。つまり、課長全員を部長に上げることはできず、選抜をしていくことになる。その選抜に残れるかそうでないかで、管理職としてどこまで昇進できるかは変わってくる。

 筆者も数百人の管理職を見てきたが、その中で順調に昇進していく管理職には共通して優れている能力があった。