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W杯直前でドン底状態、失うものなき岡田ジャパンが取るべき道

相沢光一 [スポーツライター]
【第99回】 2010年4月13日
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 サッカー日本代表の評価がボロボロだ。とくに岡田監督はサンドバッグ状態といっていいほど叩かれている。

 7日に行われたキリンチャレンジカップ・セルビア戦で0-3と惨敗。試合内容にも見るべき点はほとんどなかったうえ岡田監督の選手起用も疑問だらけだった。

 6月11日にはW杯南アフリカ大会が始まる。本番まで2ヵ月と迫った時期に「この惨状は何だ!」とファンや評論家、メディア、そして身内であるはずのサッカー界からも批判の声が噴出しているのだ。

 なかでも怒りを爆発させたのが長居陸上競技場に足を運んだ熱心なサポーターだ。この試合中継の平均視聴率がキー局最低の8.3%(ビデオリサーチ・関東地区)だったことが示すように、世間は今の日本代表への興味を失いかけている(同時間帯での関東地区の1位は「はねるのトびらSP」の14.3%、2位は「ためしてガッテン」の12.6%、プロ野球「阪神-巨人戦」は4位の10.5%だった)。

 しかしサポーターは「オレたちはまだ代表を信じている」とばかりに高いチケットを買い、レプリカユニフォームを着てスタンドに陣取った。当日の気温は8度前後。それでも4万6千人あまりのサポーターが集まったのだ。

 こんなありがたい声援を背に受けるのだから選手たちは奮起するのが当然である。ところがボールはキープするものの動きに工夫がなく、攻撃の糸口がつかめない。逆にボールを奪われるとアタフタし失点を重ねた。プレーに「どうしても勝つ」という気迫がまったく感じられなかったのだ。

セルビアは2軍チームだが
モチベーションは日本より上

 サポーターは裏切られた思いだっただろう。試合終了直後はブーイングの嵐だった。わずかに残った支持者さえも失いかねない状況なのである。

 ただ、ひとつだけ弁護するとすれば、セルビアは相当手ごわい相手だったことだ。聞き慣れない国名だが、旧国名はユーゴスラビア。かつては前日本代表監督のオシム氏や現・名古屋監督のストイコビッチもプレーしていた東欧の強豪である。現在のFIFAランキングは15位。W杯ヨーロッパ予選ではフランスやオーストリアなどと同じグループ7に入り、1位通過した。フランスよりも上だったのだ。なお、ユーゴスラビア時代も含めるとW杯出場は11回目。過去2回のベスト4がある。

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相沢光一 [スポーツライター]

1956年埼玉県生まれ。野球、サッカーはもとより、マスコミに取り上げられる機会が少ないスポーツも地道に取材。そのためオリンピックイヤーは忙しくなる。著書にはアメリカンフットボールのチーム作りを描いた『勝利者』などがある。高校スポーツの競技別・県別ランキングをデータベース化したホームページも運営。 「高校スポーツウルトラランキング」


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