年頃になった途端に、娘が口を聞いてくれなくなる――。今はまだ幼い娘の成長を見守りながら、いつかそんな日が訪れることを怖れるお父さんは多いのではないだろうか。そんな悩めるお父さんに朗報とも言えるアンケート結果が発表された。サンセットコーポレイション(本社:千葉県市川市)が発表した『父の日に関するアンケート調査」だ。

意外(?)に仲良し
約6割が「父と理解し合っている」

 2186人の女性に「父親と2人で外出することはありますか?」と聞いたところ、「頻繁にある」「時々ある」と答えた女性は42%。特に多かったのが10代と30代の女性で、それぞれ44.8%、50%が「ある」と回答した。同じ質問を男性にしたところ、「頻繁にある」「時々ある」と答えたのは合わせて39.7%で、意外にも(?)男性より女性の方が父親と外出することが多いという結果となった。一昔前とは違い、現代の10代は父親との交流に抵抗は少ない様子だ。

 さらに、「あなたは父親にどれくらい理解されていると感じていますか?」「あなたは父親のことをどれくらい理解していると思いますか?」という質問。父親が自分のことを「すごく理解」していると感じている女性は11.9%、「ある程度理解」しているは53.2%。自分が父親のことを「すごく理解」しているという女性は8.2%、「ある程度理解」しているは56.1%。どちらも、「あまりしていない」「全くしていない」を上回る結果となった。

「父の威厳」が失われつつあるとも言われる昨今だが、その一方で父親に対する親しみやすさは増しているのかもしれない。

父の日のプレゼント
半数以上が「あげる」

「今年の父の日の予定はいかがですか?」という質問に対しては、「プレゼントをあげる」という回答が最も多く、55.6%。「特に何もしない」が33.1%で、以下、「家事やマッサージなどのサービス」(4.9%)、「外食する」(4.5%)、「旅行やレジャー」(1.9%)。同じ質問に対して男性は「特に何もしない」が最も多く45.8%、「プレゼントをあげる」は39.2%だった。

 ただし、「プレゼントをあげる」と答えた男性(息子)・女性(娘)で比べると、「1週間前に準備を始める」男性は53.8%と、女性の48.7%を上回った。女性の4割弱が当日準備派なのに対し、男性の当日準備は約2割。「5千円以上予算を使う」と答えた率も、男性は約2割と女性(1.3割)を上回った。父の日に何か贈ろうと考えている息子たちは、娘よりも慎重にプレゼント選びを進めているようだ。父との「理解し合い度」が高い割には、「プレゼントを贈る」率はそれほど高くないと見ることもできる。

 母の日より影が薄いとも言われる父の日。世のお父さんたちとしてもデパート商戦にとっても、もう少しプレゼントを贈る率が上がってほしいところだろうか。

(プレスラボ 小川たまか)