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菅政権の行方を占う「鳩山政権の通信簿」
残された課題は多いが、期待も持てる評価に?

友清 哲
2010年6月11日
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鳩山内閣退陣の動揺も、ようやく収まりつつある。歴史的な政権交代後、初の政権がわずか8ヵ月目で総辞職を余儀なくされたことにより、民主党の政権運営能力に改めて疑問が投げかけられている。現在、後任の菅直人新首相の手腕に期待が集まり、民主党の支持率は回復基調に転じている。しかし、鳩山政権の取り組みが道半ばであった感は否めず、残された課題は多い。政権政党となった民主党の初の内閣は、いったいどれほどの「成果」を残したのか? 新政権が発足したこのタイミングにおいて、改めて前政権を評価してみよう。(文/友清 哲、協力/プレスラボ)

 「私より10倍も1000倍も切れる。頭が時々切れすぎる、たいへん切れる」

 民主党政権の新首相に就任した菅直人氏の母校である東工大での講演で、鳩山前首相は同氏について冗談交じりにこう発言した。退陣を表明した直後となる6月5日のことだ。鳩山氏は、菅氏の短気な性格をもじった「イラ菅」の異名とかけて、自嘲を繰り返した。

 そう言えば、鳩山前首相は自嘲が好きだった。4月の核安全保障サミットで、米オバマ大統領と公式対談ができなかったことに対して、ワシントン・ポスト紙に「ルーピー」(loopy=「現実離れした」などの意)と揶揄されると、「私は確かに愚かな総理かもしれない」と返した。

 その後、ポスト紙の記者が意図した「愚か者」の意味を「愚直」とすり替えて独自の弁明を展開する様子を見て、「果たして首相に世間の怒りの声は届いているのか?」と心配になった国民も多かったことだろう。不安的中と言うべきか、間もなく鳩山氏は退陣表明を余儀なくされた。

新政権が引き継ぐのは難題ばかり?
鳩山政策の“成果を”徹底評価

 しかし、「迷走」のイメージばかりが目立った鳩山政権は、発足からの8ヵ月間あまり、本当に何の成果も残さなかったのだろうか? 

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