北米で活躍するスタンドアップコメディアンのYumi Nagashimaを、ご存じだろうか。彼女がなぜ人気なのか、秘密を探ってみよう。(パタプライングリッシュ教材開発者 松尾光治)
日本語訛りを武器にする選択
「英語ネイティブみたいなカッコイイ発音で話したい」
こう思う人は多い。筆者もそうだった。英語習得の面から見ても、ネイティブっぽい音が出せないと、ネイティブの音を聞いても認識できず、リスニングが伸び悩む。
一方で、あえて日本人訛り(Japanese accent)を捨てずに、英米圏で活躍している日本人もいる。彼・彼女たちにとって英語は、日本語訛りも含めて、自分のアイデンティティを表現する手段となっている。
カナダ在住のスタンダップコメディアンで俳優の、Yumi Nagashimaさん(現在のステージネームはYumi)もその1人だ。
なぜ、そうしているのか。Yumiさんのステージでの動画を見てみよう。語彙と文化背景について簡単な説明を付けておく。
be stuck in the 80s 80年代に取り残されている
blaring Phil Collins フィルコリンズを大音響でかけている
“Screw that.” 「くそくらえ」とでも訳すしかない。Screwはスラングでf-
awkward social skills 不器用な社交スキル
halitosis 口臭
【文化背景解説】
0:29 “Stop calling me (an) Oriental woman. “ 「私のことをオリエンタル女性と呼ぶのをやめて」
→今では、東洋人をOrientalと呼ぶのは差別的だとされてい
02:25 “Do you want me to help you pay for the wall?” 「壁の建設費の支払いを助けてあげましょうか?」
→トランプ元米大統領が、