ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
献魂逸滴 極上の日本酒を求めて

「国内最強飲み放題」を謳う店でこだわりの日本酒を満喫する

柳 紀久夫
【第10回】 2010年7月9日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

 「旨い日本酒をリーズナブルに愉しむにはどうしたらいいか」

 常日頃から一点の曇りなく、この命題に腐心している。

 店頭小売価格が1升3000円前後の純米・吟醸クラスが居酒屋では1杯(あえて「1合」とはいわない)700~900円。(ありがたくもない)お通しが出てきて、酒を3杯と肴を1品注文したら3000円をオーバーしてしまう。

 ここが正調派・日本酒党の牛スジ煮込みならぬアキレス腱である。

 1回の飲み代をMAX5000円に抑えられないものか――そこで目をつけたのが、居酒屋の「飲み放題」システムだ。

 これほどストレートでわかり易いシステムはないし、左党にとっては何物にも替えがたいほどのバリューに富んだ響きがある。ところが、その内容たるやあまりにもお粗末なところが多い。

 店側も商売である以上、赤字を前提にしたシステムであろうはずがないのは理解できる。しかし、120分制なのに実質90分でオーダーを打ち切るなど、ユーザーを無視したルールを強要したり、酒の選択肢はといえばビールという名の発泡酒や大手メーカーの紙パック酒という、品質を極限まで落とした酒でオーダーに対応している店が少なくないのだ。

 料金設定も店によってまちまちだが、120分制なら安い店で980円、高い店で2000円というところだろう。もっとも2000円クラスにもなると、ビールはモルト系生ビールに格上げされ、日本酒はいわゆる準大手系「地酒」が選択肢に加わったりする。ところが、そのなかで知名度が高い酒を頼もうものなら「品切れです」状態が多いのはどういうわけだ。

“国内最強”ははたして真実か
気になる布陣とサービス内容

 そうしたなか、“国内最強飲み放題(ラストオーダー2時間/お一人様2000円)”を飲食系ポータルサイトで堂々と謳っている店を発見。

 その内容は「ビール2種、旨い!日本酒(常時入れ替え)10種、体が喜ぶ梅酒 約20種、ときめく果実酒 約10種、(プレミア多数)焼酎 約30種、国産グラスワイン2種、ありえない!本日のシングルモルト 約4種、カクテル各種、焼酎割り3種、ソフトドリンク10種」というではないか。

1
nextpage
関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

柳 紀久夫

1956年、東京・神田に生まれる。元「週刊ダイヤモンド」編集委員。大学在学中に日本酒に開眼。以来、酒屋放浪では飽き足らず、日本酒を媒介にしたネットワーク作りや日本酒イベントの発起、取材に便乗しての全国地酒探訪に注力。週末はひたすら極上の日本酒を求めて各地の酒販店・酒蔵を巡る。


献魂逸滴 極上の日本酒を求めて

近頃、とみに日本酒がおいしくなったとは思いませんか? “史上空前の黄金期”に突入した「逸滴」を愉しまない手はありません。左党垂涎! 下戸でも納得! プレミアム価格がつかない極上の日本酒を紹介します。

「献魂逸滴 極上の日本酒を求めて」

⇒バックナンバー一覧