Facebookがきっかけで、シンガポールに支店を出しアジア進出を果たしたアパレルブランドsatisfaction guaranteed(サティスファクションギャランティード)。前編はその成功要因を探った。後編では、Facebookを導入する際に企業はまず何をやるべきなのか、そもそもファンページの「ファン」とは何なのか、同ブランドを展開するエスワンオーの代表取締役、佐藤俊介氏へのインタビューをお届けする。

シンガポールのショップで行った「ある仕掛け」

Facebookをビジネスに使う本」出版パーティでのトークセッション。
佐藤俊介氏(右)、熊坂仁美(左)

熊坂 シンガポールのショップがオープンして1ヶ月ですね。今、現地はどんな状況ですか。

佐藤 徐々に新しいお客さんが増えてきました。最近、ショップの外にFacebookファンページのURLを貼ったのですが、これは効果がありましたね。店の前を通る人がモバイルからFacebookにアクセスして、どんなブランドかを見てくれます。そのままファンになってくれたりしているようです。

熊坂 それは面白いですね。お店とファンページ、つまりリアルとインターネットがつながるわけですね。

佐藤 その通りです。私は前々からネットとリアルを融合させた業態を作りたいと思っていました。リアル店舗とインターネットを別々に考えずに、融合させればシナジー効果が生まれると思ったからです。

 代官山のショップにも大きなPCモニターがあります。通販サイトを表示して、店に置いていない商品も、お客様にお見せすることができるので、機会損失もなくなります。