「そもそも、こんなことになった原因は高校の同窓会がきっかけでした。でも同窓会とは名ばかりで、実際は合コンそのものだったのです。妻がその会で、ばったり再会したのが、あのオトコだったのです。そいつは妻が高校時代に付き合っていた彼氏だったらしく、昔の思い出話に花が咲き、その後もお互い連絡を取り合っていたようなんです」

 同窓会以降、妻は断りもなく外泊することが多くなったそうです。「今まではそんなことはなかったのに……」と大樹さんは嘆きます。大樹さんが外泊の理由を尋ねると、妻は「仕事が忙しくて、会社で寝泊まりした」「友達の家で飲みすぎたから、泊めてもらった」などと説明してきたそうです。

「妻の職場はサービス残業には厳しい会社ですし、妻はお酒がすごく強いので、そうそう簡単には酔いつぶれないですよ。『嘘をついている』と直感的にそう思いました」

 大樹さんは「本当のところ」を知りたくて、思い切って興信所を使うことに決めました。妻を尾行し「妻が何をやっているのか」調べてもらい、それを写真やビデオに撮ってくれるよう依頼したのです。

「もちろん、本当は妻を直接、問いただすのが筋なのかもしれません。でも妻から無理やり聞き出そうとしようものなら、妻の性格を考えると、大喧嘩になるのは目に見えています。そういうのは、どうしても嫌だったんです」

興信所が押さえた
妻とオトコの密会現場

 妻の機嫌を損ねて、しばらく口をきいてもらえないのなら、興信所に50万円を払ってでも、自分の手を汚さないほうがマシ。大樹さんはそう考えたのです。

 後日、大樹さんが私の事務所にやってきました。興信所に依頼していた証拠がようやく揃ったからです。

「これを見てもらえますか?」

 大樹さんが持ってきた証拠は、妻とオトコが妻の車のなかで抱き合って、キスをする瞬間の写真、そして一時間近く、いちゃいちゃしている様子をおさめたビデオでした。

 大樹さんは明らかな証拠を前にして、「これからどうしたらいいのか」と私にアドバイスを求めてきました。大樹さんの希望は「妻とオトコが別れること」。当然、最上の策は「大樹さんが妻またはその男性にアプローチし、別れるよう伝えること」です。しかも、できるだけ早く、行動に移す必要があります。