マッサージで疲れが抜けない、
痛みがとれない人には
私たちは日頃の運動不足やストレス、間違った体の使い方などによって、体幹を過度に緊張させ、コチコチに固めてしまっています。
試しに、拳(こぶし)のギザギザした部分で肋骨の一帯をグリグリと強めにマッサージしてみてください。
人にやってもらうとよりわかりますが、体幹がうまく使えていない人はこの一帯が硬化しているため、ひどい痛みを感じるはずです。
骨ストレッチの講習会でも、こうしたほぐしのカリキュラムを用意していますが、会場のあちこちで悲鳴と歓声が飛び交います。痛みのあとに心地よさが訪れ、体がびっくりするほど動くようになるからです。
こうした硬化を放置したままでは、筋肉の量を増やしてマッチョになっても、肝心の体幹は思うように動いてはくれません。腹筋が割れて見た目がたくましくなったところで、それが実動作の改善につながるわけではないのです。
他の筋力トレーニングにも言えることですが、体を鍛えている人ほど筋肉をいたずらに酷使し、逆に体をサビつかせてしまっているところがあります。だとしたら、まずは体の硬化をとることから始めるべきでしょう。
マッサージをしてもらっても容易に疲れが抜けない、痛みがとれないという人は、表面の筋肉ばかりをほぐし、深部に刺激が届いていない可能性があります。そこで効力を発揮するのが、体の深部にまで刺激を伝える「骨ストレッチ」です。