シリーズ累計30万部の「骨ストレッチ」。これまでのトレーニング常識を覆す内容が多いが、その効果に驚く人も多い。体幹を鍛えることの必要性を感じている人は多いが、あなたのトレーニング法は正しいだろうか?
腹筋運動や腕立て伏せを
おすすめしない理由
私は常々、ラクに体を動かすには体の重さを利用することが重要だと考えています。
ランニングにしても、野球のピッチングにしても、あるいはボクシングのパンチにしても、こうした重さを活かさなければ効果的な動きはできないからです。
体の重さを活かすには体幹を有効活用する必要がありますが、そのカギを握っているのが鎖骨です。
ここでも、簡単なテストを行ってみましょう。
まず、パートナーの出した手のひらに向かって思い切りパンチを打ってみてください。
格闘技を経験したことがなければ、いわゆるへっぴり腰になってしまい、きっと当たりの弱いパンチしか打てないと思います。
次に、利き腕側の鎖骨を反対側の親指と小指で挟むようにして押さえた状態で同じようにパンチを打ってみてください(利き腕が右なら右側の鎖骨を、左手の親指が上、小指が下になるようにして押さえる)。
たったこれだけで、腕力のない女性でも驚くほどに重く、伸びのあるパンチが打てるはずです。
体をほぐすエクササイズではありませんが、試してみてください。