今年の新成人は個人行動を好む傾向が強いが、仕事に「自分らしさ」を求める人は減少傾向。こんなデータを楽天グループの「オーネット」(東京都品川区)が発表した。
アンケートは1989年4月2日~1990年4月1日生まれの未婚男性・未婚女性800人にインターネットを通じて行ったもの。調査期間は11月26日~29日。同社では1996年から新成人を対象とする同様のアンケートを行っており、今年で16回目となる。
親密な付き合いが苦手、でも気遣いは人一倍!
新成人の“内向き”傾向が明らかに
アンケートによると、「人からペースを崩されたくない」「人に気を遣うタイプだ」に「あてはまる」と答えた新成人はそれぞれ91.8%、88.6%。一方で、「だれとでも仲良くできる」「大勢の人といるほうが好き」と答えた新成人は39.0%、32.9%と少数派だった。
「人からペースを崩されたくない」「人に気を遣うタイプ」と答える新成人が多い傾向は過去4年間と変わらないが、「だれとでも仲良くできる」「大勢の人といるほうが好き」と答えた人はやや減り、「親密な付き合いが苦手(50.3%)」と答えた新成人は増えた。このことから同社は、「対人関係は“内向き”傾向が強くなった」と分析している。
マイペースでいることを望みながら、周囲への気遣いは人一倍意識する新成人。個人行動を好み、人に振り回されたくないからこそ、周囲に対しても必要以上に干渉しないように「気遣う」とも言えるかもしれない。
仕事観に関する調査では、「仕事に燃えている人は素敵だと思う」と答えた人が50%と、昨年より約4ポイント上昇。この項目は、2005年の新成人では77.9%、2006年では82.4%と多数を占めていたが、2007年は57.1%と大幅に減少。その後も減少を続けていたが、今年3年ぶりの上昇となった。