>>(上)より続く

 聡さんは数年来、メンバーと一緒に神社仏閣を巡ってパワーをもらう「神社サークル」に属し、楽しく活動していました。そこで知り合ったのが彼女(夫子あり)。聡さんはサークル活動とは別に彼女と2人きりで会ったり、好意を持った内容のメールを送っていました。しかも妻やメンバーには内緒で、です。そして2ヵ月前、彼女の存在を妻に知られてしまい、妻から「二度と連絡を取らないで!」と釘を刺されたのです。しかし、聡さんは妻との約束を守ろうとせず、それ以降も悪びれずに彼女と会ったり、連絡をとっていました。

 聡さんいわく、彼女との関係は「きわめて仲のいい友人止まり」。実際のところ、彼女と肉体関係を持ったことはなく、「手をつなぐ」などのスキンシップを取ったこともなく、せいぜい一緒に並んで歩くのが関の山。確かにサークル内でも「あの2人は仲が良すぎる」と思われていた節はありますが、「あんなに仲がいいのに何もないなんておかしい」というのは邪推に過ぎないでしょう。やましいところはないのだから、あくまで「疑わしい」という域を出ないのに、彼女との関係をやめなければならないなんて…。

 しかし、肉体関係さえ結ばなければ何をしたっていい、どんなに親しく付き合っても問題ないという聡さんの驕りは完全に裏目に出たのです。1回目は心からの謝罪と、彼女との関係解消で済まされたので、聡さんは彼女と付き合う「前」に戻るだけ。まだ「死にたい!」と絶望するほど思い詰めることはなかったはず。

「女の人生をめちゃくちゃに」
妻は怒りを爆発

 しかし、同じ過ちを1度ならず2度も繰り返したせいで、火に油を注いでしまい、もはやタダでは済まされなくなったのです。こうして聡さんの2回目の「疑わしい行為」が発覚しました。

 妻は2人の秘密を彼女の家族(夫)とサークルのメンバーに暴露したいと求めてきました。自分が何を仕出かしたのか知ってもらいたいと妻が思うのは当然のことで「そうじゃないと納得できない!社会的制裁を受けるのは当然でしょ!」と息巻くのも無理はありません。

 最初のうち、妻は聡さんに対して自白…事の詳細を自分の口で話すよう促してきました。聡さんはサークル内で妻の存在を明かしておらず、そのことも妻の怒りの一因だったので当然といえば当然です。