金屏風に紅白幕、意外とベタな入社式

 意外だったのは、それだけ変化のスピードを求めるのに、セレモニーはきっちりしていることだった。

「うちは年に4回、入社式があるんです」と、月森さんが言う。

――年に4回もあるんですか!?

「10月の入社式では新たに8名が入りました」と、畑さん。

――ちなみに、入社式ってどんなことをするんでしょうか。

「そこはですね、意外とベタなんです」と月森さんがにっこり笑い、こんな風に説明してくれた。

「豪華に金屏風を立てまして、その前に台を置く。周りに紅白幕を下ろすんです」

――こ、紅白幕!?

入社式はベタだが、オフィスはフリーアドレスで開放的。古めかしさは一切ない
Photo by T.U.

「いまどきねえ」と、畑さんも突っ込む。月森さんが続けた。

「式次第も古典的でして、まずは会長のお言葉があり、一人一人名前が呼ばれる。で、内示書の授与があり、社長・役員の言葉が続くという流れですね」

 月森さんいわく、「社長はオールド・ニューが好きらしい」。「天使と悪魔の両方を持っていると言いますか、矛盾しているものを組み合わせるのが大好きなんです」と、畑さんも続ける。

 天使と悪魔――。謎は深まるばかりである。